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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「アカネ科」の記事一覧

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花八重葎(ハナヤエムグラ)



花八重葎(ハナヤエムグラ)はアカネ科ハナヤエムグラ属の越年草ないし一年草である。
原産地はヨーロッパ、北アフリカ、西アジアなどである。
日本では1961年に千葉県で帰化が確認されている。
現在は、北海道から四国にかけて分布し、道端や荒地などに生える。
北海道のブルーリストではBランクに指定されている。
草丈は20~60センチくらいである。
茎は地面を這って広がる。
茎の断面は四角形である。
葉は4~7枚が輪のようになって生える(輪生)。
ほんとうの葉は2枚で、他は葉間托葉と呼ばれるものである。
葉の形は、下部では卵形、上部では幅の広い線形である。
開花時期は4~8月くらいである。
葉の間から花序を出し、花径2~3ミリの小さな花を数輪つける。
花冠は4つに裂ける。
花の色は初めは白く、やがて淡い紫色やピンクになる。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
「花」は花が目立つこと、「八重」は折り重なって生える葉の様子を表し、「葎」は雑草の総称である。
属名の Sherardia はイギリスの植物学者「シェラード(William Sherard, 1659-1728)さん」の名からきている。
種小名の arvensis は「原野に生える」という意味である。
写真は5月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Sherardia arvensis


★雑草と言うのは少しかわいそう
 きれいに咲いた花八重葎




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赤染め葎(アカゾメムグラ)



赤染め葎(アカゾメムグラ)はアカネ科クルマバソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパの北部から中央部である。
英名はダイヤーズ・ウッドラフ(dyer's woodruff)という。
英名の「ダイヤーズ」は染物屋、「ウッドラフ」はクルマバソウを意味する。
名前の通り、根が赤色の染色材料とされる。
和名の「葎」は生い茂る雑草のことである。
草丈は20~30センチくらいである。
匍匐性があり、茎は地を這って広がる。
葉は細い披針形(笹の葉のような形)で、2枚が向かい合って生える(対生)。
托葉(葉のつけ根にある付属体)が発達していて、輪生しているように見える。
開花時期は5~6月である。
茎先や葉の脇から集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、花径が1センチに満たない白い小さな花をつける。
花冠は漏斗形で、先が深く3つに裂ける。
花の後にできる実は球形の分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
グランドカバーとされるほかポプリとしても利用される。
属名の Asperula はラテン語の「asper(粗面)」の縮小形である。葉面がざらつくことから名づけられた。
種小名の tinctoria は「染色用の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Asperula tinctoria


★染物に使える花をどうやって
 昔の人は見つけたのかな




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ワイルドポインセチア



ワイルドポインセチア(wild poinsettia)はアカネ科ワルセウィッチア属の常緑低木である。
原産地はメキシコや西インド諸島である。
ワイルドポインセチアは英名で、ポインセチアの名がつくが仲間は異なる。
学名のワルセウィッチア・コッキネアで表示するものもある。
和名は猩々虎の尾(ショウジョウトラノオ)という。
「猩々」というのは中国の伝説上の禽獣で、オランウータンの和名でもある。
赤い萼片を「猩々」にたとえ、長い花序を「虎の尾」に見立てたのが名の由来である。
ポインセチアのほうは猩々木(ショウジョウボク)という。
樹高は3~5メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~5月である。
枝先に弓なりに伸びる長い花序を出し、黄色い目立たない小さな花をたくさんつける。
萼片が花弁状になって濃い紅色をしており、長く残る。
この萼片にはハチドリを誘う役割がある。
デビットオーヤン(David Auyong)という八重咲きの園芸品種もあり、トリニダード・トバゴ共和国の国花となっている。
なお、ポインセチアの名は、アメリカ合衆国の初代メキシコ公使で植物学者であったポインセットさん(J. R. Poinsett, 1779-1851)にちなむ。
属名の Warszewiczia はポーランド人の植物収集家「ワルセウィッツ(J. Warszewicz, 1812-1866)さん」の名からきている。
種小名の coccinea は「赤い」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮った。
学名:Warszewiczia coccinea


★赤い尾をぐんと伸ばして小鳥たち
 手招きをする不思議な姿




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イクソラ・デュフィー

イクソラ・デュフィー

イクソラ・デュフィーはアカネ科サンタンカ属の常緑低木である。
原産地は中国の南部やマレー半島、スマトラ島、カロリン諸島などである。
サンタンカの仲間ではいちばん大きな花をつける。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~10月くらいである。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、濃い紅色をした十字形の花をたくさんつける。
花冠は筒形で先が4つに裂ける。
花序径は10センチくらいある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
属名の Ixora はシバ神に由来する言葉。この花を供えたことからきている。
種小名の duffii は「ダフ(Duff)さんの」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Ixora duffii


★イクソラもいろんな仲間あるんだね
 大きな花が色鮮やかに
☆賑やかに空を見上げて背伸びする
 十字の花束両手にかかえ


イクソラ・デュフィー

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紫丁花(シチョウゲ)

紫丁花(シチョウゲ)

紫丁花(シチョウゲ)はアカネ科シチョウゲ属の落葉小低木である。
日本固有種である。
本州の三重県、和歌山県と四国の高知県に分布し、川岸の岩場に生える。
白丁花(ハクチョウゲ)に近い仲間である。
別名を岩萩(イワハギ)ともいう。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
樹高は40~70センチくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉から離れて小さい托葉がある。
開花時期は7~8月である。
枝先や葉の脇に花径10~15ミリくらいの小さな淡い紫色の花をつける。
花冠は長い漏斗形で、先が5つに裂ける。
萼片5枚、雄しべ5本である。
苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)が花弁と萼を包む。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、5つに裂ける。
属名の Leptodermis はギリシャ語の「leptos(細長い)+derma(皮)」からきている。さく果の果皮が薄いことから名づけられた。
種小名の pulchella は「愛らしい」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Leptodermis pulchella


★カタカナの名前にはっと息を飲む
 どんな花かと思いめぐらし
☆優しげな薄紫の花の色
 消えいるように時に流され


紫丁花(シチョウゲ)

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