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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「セリ科」の記事一覧

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藪人参(ヤブニンジン)



藪人参(ヤブニンジン)はセリ科ヤブニンジン属(オスモルヒザ属)の多年草である。
オスモルヒザ属はアジアと北アメリカに10種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をヤブニンジン属という。
本種は北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、サハリン、シベリア、ウスリー、アムール、インド、カフカスなどに広く分布する。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は2回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉は三つ葉のことで、もう1回枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつける。
小葉の形は卵形である。
葉の質は薄くて軟らかく、両面に毛が生える。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は白っぽい。
開花時期は4月から6月である。
枝先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、花径1ミリから2ミリの小さな白い花を疎らにつける。
花弁は5枚で、内側に曲がる。
花の後にできる実は棍棒のような形の分果(複数の子房からできた果実)で、先に棘状の突起がある。
和名の由来は、葉が人参(ニンジン)に似て藪に生えることからきている。
根茎は生薬で藁本(こうほん)といい、鎮痛、鎮痙などの薬効がある。
花言葉は「喜び」である。
属名の Osmorhiza はギリシャ語の「osme(香り)+rhiza(根)」からきている。
種小名の aristata は「芒(のぎ)のある」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Osmorhiza aristata

★花びらの数も少なく小さいが
 今が花どき藪人参は



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紫三つ葉(ムラサキミツバ)



三つ葉(ミツバ)はセリ科ミツバ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野の林の中に生える。
また、江戸時代から野菜として栽培されている。
紫三つ葉(ムラサキミツバ)はその品種の1つである。
特徴は、葉の色が暗い紫色になることである。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形である。
小葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は6~7月である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな白い花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
若葉は食用になる。
属名の Cryptotaenia はギリシャ語の「cryptos(隠れた)+tainia(紐)」からきている。油管が隠れていることから名づけられた。
種小名の canadensis は「カナダの」という意味である。
亜種名の japonica は「日本の」という意味である。
品種名の atropurpurea は「暗い紫色の」という意味である。
写真は4月に練馬区の牧野記念庭園で撮った。
学名:Cryptotaenia canadensis subsp. japonica f. atropurpurea

★紫に葉っぱの色を変えてみた
 たまにはいかがと紫三つ葉




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雄薮虱(オヤブジラミ)



雄薮虱(オヤブジラミ)はセリ科ヤブジラミ属の越年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、道端や河原に生える。
海外では、朝鮮半島や台湾、中国にも分布する。
草丈は30~80センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
茎には下向きの毛が生えている。
葉は2~3回羽状に切れ込む複葉で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~5月である。
枝分かれをしたそれぞれの先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、4~10個くらいの白い小さな花をつける。
花径は2ミリくらいで、花弁は5枚である。
花の色は紫色を帯びるものもある。
花の後にできる実は紫褐色をした5ミリくらいの楕円形で、棘のような毛が生えている。
実は人の衣服や動物の毛について運ばれる。
この様子を「虱」にたとえ、藪に生えるというのが名の由来である。
近縁種の薮虱(ヤブジラミ)よりも大形なので「雄」を冠する。
属名の Torilis はフランスの自然科学者アダムソン(M. Adanson, 1727-1806)が用いた語で「曖昧な」という意味である。
種小名の scabra は「ざらつく」という意味である。
写真は5月に国立科学博物館附属目黒自然教育園で撮った。
学名:Torilis scabra

★どことなくユーモラスだよ実の形
 名がかわいそう雄薮虱は




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アニス



アニス(anise)はセリ科ミツバグサ属(アニス属)の一年草である。
表記の名は英語由来で和名としても採用されている。
原産地は西アジア、ギリシャ、エジプトなどだが、中世に広くヨーロッパに広まった。
日本へは明治時代に渡来し、少量だが栽培されている。
草丈は30~60センチくらいである。
茎は中空である。
根際から生える葉には長い柄があり、卵形で縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は2回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~8月くらいである。
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、白い小さな花をたくさん咲かせる。
花弁数は5枚である。
花の後にできる実は卵形の分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
果実をアニシード(aniseed)といい、香辛料として用いられる。
若葉や花はサラダとして、根はスープやシチューに入れて食べられる。
また、果実は生薬名を茴芹(ういきん)といい、気管支炎や生理不順などに薬効がある。
別名を西洋茴香(セイヨウウイキョウ)という。
属名の Pimpinella はこの属やこれと似た植物に対するラテン名からきている。
種小名の anisum はこの植物のギリシャ名(anison)からきている。
写真は5月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Pimpinella anisum


★沖縄で初めて出会ったアニスの花
 セリ科の特徴はっきり見せて




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チャービル



チャービル(chervil)はセリ科シャク属の一年草である。
原産地はロシア南部と西アジアである。
葉が食用とされ、「美食家のパセリ」とも呼ばれている。
和名は茴香芹(ウイキョウゼリ)である。
仏名をセルフィーユ(cerfeuil)という。
草丈は20~60センチくらいである。
葉は羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は細かく切れ込む。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、白い小さな5弁花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
属名の Anthriscus はある種のセリ科植物のギリシャ名(anthriskon)からきている。
種小名の cerefolium は「ろう質の葉の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Anthriscus cereifolium(=Anthriscus scandicina)


★葉の味を想像しつつ花を見る
 咲いてしまえば終わりというが




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