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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「タデ科」の記事一覧

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酸い葉(スイバ)



酸い葉(スイバ)はタデ科ギシギシ属 (ルメクス属)の多年草である。
ルメクス属は北半球を中心に200種くらいが分布する。
日本にも羊蹄(ギシギシ)などが分布し、属名の和名をギシギシ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い畦や荒地、原野などに生える。
海外では、ユーラシア大陸などに広く分布する。
草丈は50センチから80センチくらいである。
全体に赤みを帯びる。
根際から生える葉は細長い楕円形である。
葉のつけ根の部分は矢尻状となる。
開花時期は5月から6月である。
茎先に円錐状の花穂をつける。
雌雄異株である。
雄花の色は淡い緑色、雌花の色は紅色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
実は紅色を帯びており、3片の翼状の萼がある。
茎や葉を噛むと酸っぱい味がする。
これはシュウ酸を含むためである。
若い茎葉は食べられるが、多食すると有毒であり、肝臓に障害を起こす場合があるので注意が必要である。
別名をスカンポという。
根茎を乾燥したものを生薬で酸模(さんも)といい、健胃、整腸、抗がん作用などがある。
俳句の季語は春である。
花言葉は「いつも愛して」である。
属名の Rumex はラテン語の「rumex(槍の1種)」からきている。スイバの葉の形をたとえたものである。
種小名の acetosa は「酸っぱい」という意味である。
写真は4月に南足柄市の足柄森林公園丸太の森で撮った。
学名:Rumex acetosa

★スカンポを齧り歩いた野の道を
 ふと思い出す記憶の隅に



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夏雪葛(ナツユキカズラ)



夏雪葛(ナツユキカズラ)はタデ科ソバカズラ属の落葉蔓性低木である。
分類の仕方によってはタデ属とするものもある。
原産地は、中国の西部からチベットにかけてである。
日本へは江戸時代に渡来した。
蔓の丈は7~15メートルくらいになる。
葉は心形で、互い違いに生える(互生)。
葉は先が尖り、質は薄い。
開花時期は6~9月くらいである。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、白い花が次々と咲く。
花弁はなく、花弁状の萼片が5枚である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
秋には紅葉をする。
和名の由来は、蔓性で夏に雪が積もったように見えるところからきている。
属名の Fallopia はイタリア人の解剖学者で園芸家の「ファロピオ(Gabriello Fallopio, 1523-62)さん」の名からきている。
種小名の baldshuanica は「(トルキスタンの)Baldshuanの」という意味である。
写真は7月に国営昭和記念公園で撮った。
学名:Fallopia baldshuanica(syn. Polygonum aubertii)

★するすると蔓を伸ばして真っ白な
 花を咲かせる夏雪葛



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蝦夷の羊蹄(エゾノギシギシ)



蝦夷の羊蹄(エゾノギシギシ)はタデ科ギシギシ属の多年草である。
羊蹄(ギシギシ)は在来種だが、蝦夷の羊蹄(エゾノギシギシ)はヨーロッパ原産の帰化植物である。
かつては北海道に多かったのが、和名の由来である。
明治時代の中期に渡来したものと推定されており、1909年に北海道で帰化が確認された。
今では沖縄を含む全国各地に分布し、空き地や道端などに生える。
環境省によって要注意外来生物に指定されている。
また、北海道のブルーリストではA3ランク(北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に選定されている。
草丈は60~130センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、細長い楕円形で30センチくらいの長さがあり大きい。
羊蹄(ギシギシ)よりも葉の幅が広いことから広葉羊蹄(ヒロハギシギシ)の別名もある。
中央脈がかなり赤味を帯びるのも特徴である。
縁は細かく波打つ。
茎につく葉は柄が短く、先が尖る。
開花時期は5~7月である。
花穂は黄褐色で、目立たない花をつける。
羊蹄(ギシギシ)の花は緑色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
9月ころに花穂が茶色になって種子ができる。
属名の Rumex はラテン語の「rumex(槍の1種)」からきている。スイバの葉の形をたとえたものである。
種小名の obtusifolius は「先が鈍形の葉を持った」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
下の写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Rumex obtusifolius

★花の穂を焦げ茶に染めて秋迎え
 蝦夷羊蹄特異な姿




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羊蹄(ギシギシ)



羊蹄(ギシギシ)はタデ科ギシギシ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、野原、空き地、湿地などに生える。
海外では朝鮮半島、中国、サハリン、カムチャツカなどにも分布する。
草丈は50~100センチくらいである。
根際から生える葉は長い楕円形である。
開花時期は6~7月である。
蕎麦(ソバ)に似た緑色の花を鈴なりにつける。
花被片は6枚である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
実は緑色から褐色になる。
根は生薬で羊蹄根(ようていこん)といい、皮膚病などに効く。
帰化種に長葉洋蹄(ナガバギシギシ)や荒地洋蹄(アレチギシギシ)がなどがあり、見分けるのはむずかしいという。
俳句では「羊蹄の花」が夏の季語である。
属名の Rumex はラテン語の「rumex(槍の1種)」からきている。スイバの葉の形をたとえたものである。
種小名の japonicus は「日本の」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Rumex japonicus

★羊蹄の花に背筋がもぞもぞと
 酸っぱいのやらほろ苦いやら




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姫蓼(ヒメタデ)



姫蓼(ヒメタデ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
北海道から九州にかけて分布し、草地や川岸などに生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
海外では、朝鮮半島、中国の東北部に分布する。
草丈は10~30センチくらいである。
地面に沿ってびっしりと生える。
葉は幅の狭い披針形ないし線形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~10月くらいである。
花穂の色は赤褐色で、やや密生する。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Persicaria はラテン語の「persica(モモ)」からきている。この属の植物の葉がモモの葉に似ていることから名づけられた。
種小名の erectominor は「直立したより小さい」という意味である。
写真は10月に川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Persicaria erectominor


★犬蓼とどこが違っているのかな
 小さな花穂じろじろと見て




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