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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「ナス科」の記事一覧

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ベラドンナ



ベラドンナはナス科ベラドンナ属(アトロパ属)の多年草である。
アトロパ属はヨーロッパからヒマラヤにかけて4種が分布する。
本種が代表種で和名をベラドンナと言い、属名の和名もベラドンナ属という。
狼茄子(オオカミナスビ)、大走野老(オオハシリドコロ)、西洋走野老(セイヨウハシリドコロ)などの和風の別名がある。
原産地は西ヨーロッパである。
現在では、北アフリカ、西ヨーロッパ、北アメリカなどに帰化している。
また、世界各地で医療用原料として栽培されている。
幻覚、記憶障害、身体障害などをもたらす有毒植物であるが、同時に薬用植物でもある。
根を生薬でベラドンナ根(ベラドンナコン)と言い、鎮痛、鎮痙などの薬効がある。
ベラドンナに含まれるアトロピンは、サリンの解毒薬として有名になった。
草丈は50センチくらいだが、放置すれば数メートルになる。
茎は紫色を帯び、上部には毛がたくさん生える。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に紫褐色ないし緑色の釣鐘形をした花をつける。
花冠は先が5つに浅く裂ける。
花の後にできる実は直径1センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒紫色に熟する。
猛毒なので口にすると危険である。
花言葉は「沈黙」である。
属名の Atropa はギリシャ神話に登場する女神「アトロポス(Atropos)」の名からきている。
種小名の belladonna は「美しい女性」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Atropa belladonna

★妖しげな紫の花美しく
 狼茄子手招くように



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アメリカ大茄子(アメリカオオナス)



アメリカ大茄子(アメリカオオナス)はナス科ナス属(ソラヌム属)の一年草である。
ソラヌム属は世界に1500種以上が分布する。
代表種は茄子(ナス)で、属名の和名もナス属という。
茄子(ナス)の原産地はインドである。
アメリカ大茄子(アメリカオオナス)はその変種で、アメリカから導入されたことから名づけられた。
英名はエッグプラント(egg plant)である。
別名を米茄子(ベイナス)や白茄子(シロナス)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎の色は緑色である。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に紫色をした浅い皿形の花をつける。
花冠は5つに深く裂ける。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色である。
花の後にできる実は長さ15センチくらいの長形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、白から黄色に熟する。
萼片が大きく、緑色をしているのが特徴である。
品種によっては紫色に熟すものもあるが、これも萼片は緑色である。
いずれも作物として栽培され、食用とされる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の melongena は「ウリのなる」という意味である。
変種名の esculentum は「食用になる」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Solanum melongena var. esculentum

★実の色が白から黄色へ変わるという
 食べてみたいな味はどうかな





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平茄子(ヒラナス)



平茄子(ヒラナス)はナス科ナス属の一年草である。
原産地はアフリカないしブラジルである。
日本へは明治時代に渡来し、小石川植物園で栽培された。
現在は茄子(ナス)の接木用台木として用いられ、逸出したものが本州で野生化している。
環境省の移入種(外来種)リストにも掲載されている。
別名を飾り茄子(カザリナス)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
全体に棘や毛が多い。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に花径15ミリくらいの淡い紫色や白の花をつける。
花冠は浅い皿形で5つに深く裂ける。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色である。
花の後にできる実は扁球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと赤くなる。
実は直径3センチから5センチくらいで、形は茄子(ナス)よりもトマトに似ている。
弱い毒を含んでいて食用にはならない。
観賞用として植えられるほか、生け花の花材として栽培もされる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の integrifolium は「全縁葉の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Solanum integrifolium

★艶やかな赤い実きらきら平茄子の
 色づきどこか毒々しくて




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甲子園(コウシエン)



茄子(ナス)はナス科ナス属の多年草である。
原産地はインドである。
日本へは奈良時代に中国経由で渡来した。
温帯では一年生作物として栽培される。
和名の由来には諸説があるが、夏にとれる野菜「夏の実」から「なすび」になったとする説が有力という。
甲子園(コウシエン)はその園芸品種で、観賞用として栽培される。
特徴は果実が球形で、色が白から橙色へと変わることである。
この果実の様子を野球のボールに見立てて名づけられた。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎はよく枝分かれをして、小低木状となる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月である。
葉の脇に淡い紫色の花を下向きにつける。
花の後にできる実は真果(子房と種子だけでできている果実)と呼ばれる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の melongena は「ウリのなる」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Solanum melongena 'Koshien'

★実の色と合わせるように茄子の花
 咲いて夏陽に俯くように






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八重朝鮮朝顔(ヤエチョウセンアサガオ)



朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)はナス科チョウセンアサガオ属の多年草である。
原産地はインドである。
日本へは江戸時代に中国経由で伝わった。
和名の「朝鮮」は広く異国を意味する。
八重朝鮮朝顔(ヤエチョウセンアサガオ)はその園芸品種である。
草丈は80センチから100センチくらいである。
茎はよく枝分かれをする。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
時として向かい合って生える(対生)こともある。
葉の先は尖り、縁は波打つ。
開花時期は8月から9月である。
葉の脇に朝顔(アサガオ)に似た漏斗状の花を下向きにつける。
花の色は紫色や黄色である。
花冠の長さは10センチから15センチくらいあり、筒部が長くて先が浅く5つに裂ける。
「八重」の名がつくが、花は2段咲き、3段咲きである。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、短い棘がたくさん生える。
熟すと割れて灰色の種子を飛ばす。
全草に有毒物質のアルカイドを含む。
属名の Datura はこの植物のアラビア名「tatorah」ないしヒンズー名「dhatura」からきている。
種小名の metel はアラビア語の「mathel(麻薬性を表す言葉)」からきている。
園芸品種名の Fastuosa は「非常に美しい」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Datura metel 'Fastuosa'(syn. Datura metel 'Floreplena')

★定まった位置になかなかつけないが
 おどろおどろのめずらしい花



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