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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「ムラサキ科」の記事一覧

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粗毛紫(アラゲムラサキ)



粗毛紫(アラゲムラサキ)はムラサキ科アラゲムラサキ属(アムシンキア属)の一年草である。
アムシンキア属は南北アフリカなどに20種くらいが分布する。
属名の和名はワルタラビラコ属とされることもある。
本種の原産地は北アメリカである。
日本では戦後に帰化植物として確認されている。
現在は、北海道から四国にかけて分布するが、個体数は多くはない。
北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
また、国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも登録されている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
全体に毛がとても多い。
茎は紅紫色を帯びる。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、濃い緑色をしている。
開花時期は春である。
先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、黄色の花をつける。
花冠の先は5つに深く裂ける。
花冠は周辺部が淡い黄色、喉の部分が濃い黄色になる。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Amsinckia はドイツの政治家でハンブルグ植物園の後援者だった「アムシンク(Wilhelm Amsinck, 1792-1860)さん」の名からきている。
種小名の barbata は「ひげの生えた」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Amsinckia barbata

★ぶつぶつの葉っぱがどこか怪しいよ
 強そうなんだ粗毛紫



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黄花瑠璃草(キバナルリソウ)



黄花瑠璃草(キバナルリソウ)はムラサキ科キバナルリソウ属(ケリンテ属)の一年草である。
原産地は南ヨーロッパである。
属名のケリンテやセリンセの名で表示されることも多い。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄はなく、茎を抱く。
開花時期は4~5月である。
黄色い釣鐘形の花を下垂させて咲かせる。
花筒の上部は暗い紫色をしている。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
花が紫色である園芸品種のプルプラスケンス(Purpurascens)がよく流通している。
属名の Cerinthe はギリシャ語の「ceros(ワックス)+anthos(花)」からきている。ミツバチが巣づくりのワックスを採るため訪れるということから名づけられた。
種小名の major は「巨大な」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Cerinthe major

★垂れ下がる姿はまるでシャンデリア
 南欧の花黄花瑠璃草




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ドワーフ・コンフリー



ドワーフ・コンフリー(dwarf comfrey)はムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草である。
原産地は南ヨーロッパである。
別名をイベリアン・コンフリー(Iberian comfrey)という。
草丈は30センチから50センチくらいで、矮性種である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から7月くらいである。
淡い青紫色ないし白い色をした釣鐘状の小さな花をたくさん垂れ下げてつける。
蕾は濃い桃色である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Symphytum はギリシャ語で「symphyton(癒合する)」からきている。切り傷の薬となることから名づけられた。
種小名の ibericum は「イベリア半島の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った園芸品種のヒッドコートブルー(Hidcote Blue)である。
学名:Symphytum ibericum


★ドワーフの名前を聞いて笑み洩れる
 まるでゲームの世界のようで





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丸葉萵苣の木(マルバチシャノキ)



丸葉萵苣の木(マルバチシャノキ)はムラサキ科チシャノキ属の落葉高木である。
本州の千葉県から沖縄にかけて分布し、山中に生える。
また、庭木とされる。
海外では、台湾や中国にも分布する。
「萵苣」というのはキク科の野菜で、サラダ菜やレタスなどがその仲間である。
萵苣の木(チシャノキ)は若葉を食用にするが、味が似ているというのが名の由来である。
本種は葉の幅が広いので「丸葉」とされた。
樹高は5~10メートルくらいである。
樹皮は灰白色で、縦に割れ目が入る。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面には剛毛があってざらつく。
開花時期は6~7月である。
枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花径は5ミリくらいで、花冠は5つに裂ける。
萼片は緑色で5枚である。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は直径4~5ミリの核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、9~10月ころに黄橙色に熟する。
実は食べられる。
属名の Ehretia はドイツの植物学者「エーレット(Georg Dionysius Ehret, 1708-1770)さん」の名からきている。
種小名の dicksonii はイギリスの植物学者「ディクソン(James Dickson, 1738-1822)さんの」という意味である。
変種名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Ehretia dicksonii var. japonica


★丸い葉に触れてざらつき確かめる
 肌に記憶を刻むがごとく




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紋羽の木(モンパノキ)



紋羽の木(モンパノキ)はムラサキ科キダチルリソウ属(スナビキソウ属)の常緑低木である。
別名を浜紫の木(ハマムラサキノキ)という。
沖縄と小笠原諸島に分布し、海岸の砂礫地に生える。
海外では、台湾、熱帯アジア、南太平洋諸島、オーストラリア、アフリカなどに分布する。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(2012)では軽度懸念(LC)に指定されている。
「紋羽」はビロードのように柔らかく起毛させた綿織物のことで、和名の由来は軟毛の生える葉をこれに見立てたものである。
樹高は2~5メートルくらいである。
樹皮は灰白色を帯、裂け目がある。
へら状の葉は肉厚で、枝先に集まってつく。
葉の両面は細かい白い毛に覆われている。
開花時期は2~6月である。
枝先から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白い小さな花を密につける。
花径は4ミリくらいで先が5つに裂ける。
雄しべは5本である。
萼と花冠には銀白色の毛が密生している。
花の後にできる実は黄緑色の核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
実の色は橙色から黒へと変化する。
材は漁師が使う潜水用メガネの枠の材料として使われる。
属名の Heliotropium はギリシャ語の「helios(太陽)+ tropein(回転)」からきている。花が太陽の方向へ回転すると信じられていた。
種小名の foertherianum は「Foertherさんに関連した」という意味である。
写真は5月に沖縄県本部町の琉宮城蝶々園で撮った。
学名:Heliotropium foertherianum(=Messerschmidia argentea)


★海原を見つめるように紋羽の木
 嵐が来ても負けることな




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