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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「オシダ科」の記事一覧

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緑鉄蕨(ミドリカナワラビ)



緑鉄蕨(ミドリカナワラビ)はオシダ科カナワラビ属の常緑多年草である。
カナワラビ属は世界に60種くらい分布する。
本種は本州の関東地方から九州にかけて分布し、低山や山地の湿った林の中に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、ミャンマー、マレーシア、インド、スリランカ、ヒマラヤなどにも分布する。
和名の由来は、葉の表面が艶のある深い緑色で硬いことからきている。
草丈は60センチから120センチくらいである。
根茎は太くて横に這い、赤褐色の鱗片をたくさんつける。
葉身は2回羽状複葉で、卵状の楕円形である。
葉の質は薄い紙質で鮮やかな緑色をしており、艶があって毛は生えていない。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は中肋と辺縁の中間につく。
包膜(胞子嚢群を包みこんで保護する膜)の縁には刺状の突起がある。
属名の Arachniodes はギリシャ語の「arachnion(クモの巣)+odes(形状をした)」からきている。
種小名の nipponica は「日本の」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Arachniodes nipponica

★いろいろな種類があるね鉄蕨
 日本の名つくが分布は広い




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猪の手(イノデ)



猪の手(イノデ)はオシダ科イノデ属(ポリスティクム属)の常緑多年草である。
ポリスティクム属は世界に260種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布するので、属名の和名をイノデ属という。
本種は本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、平地や山地の林の中や谷筋に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
和名の由来は、葉の柄や中軸に褐色の鱗片がつく様子を猪の手に例えたものである。
草丈は60センチから100センチくらいである。
根茎は短く斜上する。
葉身は2回羽状複葉である。
羽片は幅の広い披針形で、先は尖る。
葉の質は硬い草質で艶があり、深い緑色から黄緑色をしている。
胞子嚢群は円形で、中肋と辺縁の中間につく。
属名の Polystichum はギリシャ語の「polys(多)+stichos(列)」からきている。この属の1種の胞子嚢群が多くの列をなしていることから名づけられた。
種小名の polyblepharon は「たくさん縁毛のある」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Polystichum polyblepharon

★名を知りつ姿を見るは初めての
 猪の手これかと指で確かめ



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熊蕨(クマワラビ)



熊蕨(クマワラビ)はオシダ科オシダ属(ドリオプテリス属)の常緑多年草である。
ドリオプテリス属は北半球に250種くらいが分布する。
日本にも雄羊歯(オシダ)などが分布し、属名の和名をオシダ属という。
本種は北海道の奥尻島と本州から九州にかけて分布し、林の中や道ばたに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
草丈は40~80センチくらいである。
根茎は太くて直立をする。
葉は羽状複葉である。
葉の形は三角状の楕円形で、羽片の下部は少し短くなる。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は葉の上のほうだけにつき、胞膜(胞子嚢群を包みこんで保護する膜)は円形である。
胞子嚢をつけた上部の葉だけ秋には枯れてしまう。
和名の由来は、葉の柄のつけ根の部分に密生する鱗片を熊の毛に見立てたものである。
属名の Dryopteris はギリシャ語の「dry(樫)+pteris(羊歯)」からきている。樫の木に着生するということから名づけられた。
種小名の lacera は「不揃いに分裂した」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Dryopteris lacera

★名前こそ聞いてはいたが熊蕨
 名前の由来初めて知って




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子持ち七化け羊歯(コモチナナバケシダ)



子持ち七化け羊歯(コモチナナバケシダ)はオシダ科ナナバケシダ属(テクタリア属)の常緑多年草である。
テクタリア属は世界に200種くらいが分布する。
日本にも七化け羊歯(ナナバケシダ)などが分布し、属名の和名をナナバケシダ属という。
本種は徳之島、沖永良部島、沖縄本島に分布し、石灰岩地の湿った林の中に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
海外では、台湾、タイ、ミャンマー、インドにも分布する。
葉柄は長さが30~60センチくらいある。
下部には幅の狭い翼があり、つけ根の部分には鱗片がある。
葉身は単葉ないし単羽状で、長さは40センチくらいになる。
胞子嚢群は葉の裏に散在する。
「七化け」の由来は、葉の形が多様であることからきている。
属名の Tectaria はラテン語の「tectum(屋根)」からきている。
種小名の fauriei は明治時代のフランス人宣教師で日本の植物を採集した「フォーリー(Urbain Faurie, 1846-1915)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Tectaria fauriei

★名も不思議姿も不思議に輝いて
 南の島の不思議の世界




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九州猪の手(キュウシュウイノデ)



九州猪の手(キュウシュウイノデ)はオシダ科イノデ属(ポリスティクム属)の常緑多年草である。
ポリスティクム属は世界に260種くらいが分布する。
日本にも猪の手(イノデ)などが分布するので、属名の和名をイノデ属という。
本種の原産地は九州の熊本県と鹿児島県で、低地の林の中に生える。
日本固有種と考えられていたが、台湾や中国南西部に分布するものと同一であることがわかり、学名も変更された。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
鹿の食害で数を減らしているという。
葉の柄は長さが30センチから50センチで、やや密に鱗片をつける。
葉身は2回羽状複葉で、長さが50センチから90センチである。
上部の羽片が急に短くなるので、葉身はほこ形にみえる。
胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間に1列に並ぶか、列外にも散らばる。
小さい円形で、包膜はない。
和名の由来は、茶色い鱗片に覆われた新芽の様子を「猪の手」にたとえたもので、九州に産することから名づけられた。
属名の Polystichum はギリシャ語の「polys(多)+stichos(列)」からきている。この属の1種の胞子嚢群が多くの列をなしていることから名づけら
種小名の grandifrons は「大形の葉身の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Polystichum grandifrons(syn. Polystichum kiusiuense)

★少しずついろんな謎が解けていく
 外野席だが役に立てれば








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