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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「カバノキ科」の記事一覧

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夜叉五倍子(ヤシャブシ)



夜叉五倍子(ヤシャブシ)はカバノキ科ハンノキ属の落葉高木である。
日本固有種で、西日本に多く分布する。
本州の福島県から西の太平洋側と四国、九州に分布し、低山や平地に生える。
また、街路樹ともされる。
樹高は5~15メートルくらいである。
樹皮は灰褐色をしている。
葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は緑色、裏面は淡い緑色である。
13~18対の側脈がある。
開花時期は3~4月である。
葉の展開よりも少し早く花をつける。
雌雄同株である。
雄花序は黄褐色で長さが4~5センチあり、先が垂れ下がる。
雌花序は紅色で、上部に1つが上向きにつく。
実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、翼があって風で散布される。
和名の由来は、熟した果穂が夜叉に似ており、お歯黒などに使われる五倍子(ふし)の代用とされたことからきている。
花粉アレルギーの原因となることが最近わかった。
属名の Alnus はケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名である。
種小名の firma は「強固な」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Alnus firma

★夜叉五倍子の名前はどこか強そうだ
 葉っぱ比べもまた楽しそう




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アポイ樺(アポイカンバ)



アポイ樺(アポイカンバ)はカバノキ科カバノキ属の落葉小低木である。
カバノキ属は世界に40種くらいが分布する。
本種は日本固有種である。
北海道日高地方の様似町にあるアポイ岳のみに分布する。
氷河期からの遺存種である。
湿地性の谷地樺(ヤチカンバ)と高山性の岳樺(ダケカンバ)との雑種を起源とすることが明らかになっている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
樹高は50センチくらいである。
幹は直立をせず、斜面を這うように広がる。
若い枝は褐色で、年数がたつと白っぽくなる。
葉は長さが2~4センチくらいで小さい。
葉の形は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月である。
雄花序は黄褐色をしており尾状である。
雌花序は紅緑色をしており、直立する。
属名の Betula はケトル語の「betu(カバノキ)」からきている。
種小名の apoiensis は「アポイ岳の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Betula apoiensis

★いつの日か元気に立ちたいアポイ岳
 進化の不思議心行くまで




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榛の木(ハンノキ)



榛の木(ハンノキ)はカバノキ科ハンノキ属の落葉高木である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山野の湿地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国の東北部、ウスリー地方にも分布する。
英名はオルダー(alder)である。
樹高は10~20メートルくらいである。
樹皮は暗い灰褐色で、小さく割れて剥がれる。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は11~4月である。
葉の展開に先立って花をつける。
雌雄同株である。
雄花序は黒褐色の円柱形で、尾状に垂れる。
雌花序は楕円形で紅紫色を帯び、雄花序の下部につく。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、松かさ状となる。
材は薪炭材とされるほか、諸種の用材として利用される。
属名の Alnus はケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名である。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は2月に小石川植物園で撮った。
3枚目は4月に三郷市で撮った。
学名:Alnus japonica

★名前だけ知っていたけど榛の木の
 花はこれかと目で確かめて






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大葉夜叉五倍子(オオバヤシャブシ)



大葉夜叉五倍子(オオバヤシャブシ)はカバノキ科ハンノキ属の落葉小高木である。
日本固有種である。
本州の福島県から和歌山県にかけて太平洋側に分布し、山地に生える。
また、治山樹種として植林をされる。
樹高は5~10メートルくらいである。
樹皮は灰褐色をしている。
葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根は円形で、縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)となる。
葉の表面は緑色、裏面は淡い緑色である。
12~16対の側脈がある。
開花時期は3~4月である。
葉の展開よりも少し早く花をつける。
雌雄同株である。
雄花序は黄褐色で長さが4~5センチあり、先が垂れ下がる。
雌花序は紅色で、上部に1つが上向きにつく。
実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、翼があって風で散布される。
和名の由来は、熟した果穂が夜叉に似ており、お歯黒などに使われる五倍子(ふし)の代用とされたことからきている。
花粉アレルギーの原因となることが最近わかった。
属名の Alnus はケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名である。
種小名の sieboldiana はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんに関連した」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
下の写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Alnus sieboldiana

★この形どこか似ている白樺に
 花粉を運ぶやっぱりそうか




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岳樺(ダケカンバ)



岳樺(ダケカンバ)はカバノキ科カバノキ属の落葉高木である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、四国の高山にも分布する。
北海道では低地に生えるが、中部山岳地帯では亜高山帯に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリン、カムチャツカ地方などにも分布する。
カンバの語源はアイヌ語で桜皮を意味するカリンパからきている。
樹高は10~20メートルくらいである。
若木の樹皮は赤褐色ないし灰褐色で光沢があり、薄く横に剥がれる。
老木は白味を帯びて、縦に割れ目ができる。
葉は三角状の卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、つけ根は心形である。
葉の縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。
開花時期は5~6月である。
雄雌同株である。
雄花は黄褐色で、尾状花序(単性の花が穂状につき、垂れ下がる)につく。
雌花の花序は直立して枝先につく。
花の後にできる実は翼果(翼のある実)で、風で散布される。
属名の Betula はケトル語の「betu(カバノキ)」からきている。
種小名の ermanii はドイツ人の博物学者「エルマン(Adolph Erman,1806-1877)さんの」という意味である。
写真は8月に岩手県の八幡平リゾートで撮った。
学名:Betula ermanii

★年輪を感じるような岳樺
 寒さに負けず空をめざして




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