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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「サクラソウ科」の記事一覧

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プリムラ・キューエンシス



プリムラ・キューエンシスはサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草である。
プリムラ属は北半球の温帯や寒帯に500種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本にも桜草(サクラソウ)などが分布するので、属名の和名をサクラソウ属という。
本種はイギリスのキュー王立植物園で1898年に生まれた園芸品種である。
交配親はプリムラ・フロリブンダ(Primula floribunda)とプリムラ・ベルティキラータ(Primula verticillata)である。
前者はヒマラヤ原産、後者はイエメン原産ということで、自然界ではありえない組み合わせである。
草丈は15センチくらいである。
葉は楕円形で、粉白色を帯びる。
開花時期は3月から4月である。
花径1センチくらいの鮮やかな黄色い花を輪生状に数段つける。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他の花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の kewensis は「(イギリスの)キュー王立植物園の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Primula x kewensis

★キューの名を冠せられたるプリムラは
 緑葉従え黄金に輝き



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赤花瑠璃繁縷(アカバナルリハコベ)



赤花瑠璃繁縷(アカバナルリハコベ)はサクラソウ科ルリハコベ属の一年草である。
「ハコベ」という名がつくがナデシコ科ではなく、サクラソウ科である。
原産地はヨーロッパである。
日本へは江戸時代に渡来した。
現在では、本州の宮城県から九州にかけて帰化し、道端や畑の縁に生える。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は枝分かれをして地を這い、斜上する。
茎の断面は四角形である。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3~6月である。
暖地では周年開花をする。
葉の脇から短い花柄を出し、先に1つずつ花をつける。
花の色は紅色である。
花径は10ミリくらいで、花冠は5つに裂けて横に開く。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Anagallis はギリシャ語の「ana(再び)+agallein(楽しむ)」からきている。花は曇ると閉じ、陽が照ると再び開く性質がある。
種小名の arvensis は「原野に生える」という意味である。
写真は6月に都立木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Anagallis arvensis


★江戸の世に大和に根づきし赤花は
 瑠璃の繁縷と対なすごとく




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シクラメン・アルピヌム



シクラメン・アルピヌムはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。
属名の読み方は「キクラメン」とするものもある。
いわゆる原種のシクラメンの1つである。
異名をシクラメン・トロコプテランツム(Cyclamen trochopteranthum)ともいう。
原産地はトルコである。
南西部の石灰岩地帯、蛇紋岩地帯に生える。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉は円形である。
開花時期は1~3月である。
花径は1センチくらいである。
シクラメン・コウムと似るが、暗い紫色の斑紋の形が異なる。
また、花弁は水平に開いて、プロペラ状にねじれる。
花はたくさん咲き、香りも強い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけられた名である。
種小名の alpinum は「高山に生える」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Cyclamen alpinum


★いろいろと種類があるねシクラメン
 このアルピヌムはトルコの花か




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プリムラ・エラチオル

プリムラ・エラチオル

プリムラ・エラチオルはサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパから西アジアである。
草地や林の中に生える。
英名はオックスリップ(ox lip)である。
草丈は10センチから30センチくらいである。
葉は円心形である。
日本での開花時期は4月から5月くらいである。
茎先に花径2、3センチの淡い黄色の花を下向きにつける。
花は一方に偏ってつく。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
多くの園芸品種がある。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他の花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の elatior は「より背の高い」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Primula elatior


★いろいろと見てきたけれど桜草
 まだたまだあるねいつか整理を


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プリムラ・アリオニー

プリムラ・アリオニー

プリムラ・アリオニーはサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
原産地はアルプスの南部で、岩場に生える。
多くの園芸品種があり、ヨーロッパでは人気が高いということである。
写真のものの品種名は特定できていない。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉は長い楕円形で、腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
自生地での開花時期は7~8月くらいである。
平地では3月ころに花を咲かせる。
花の色は桃色や紅紫色、白色で、花の真ん中は白い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他の花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の allionii は「アリオン(Allion)さんの」という意味である。
写真は3月に川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Primula allionii


★アルプスの日陰にそっと咲くという
 花は小柄で地を這うように


プリムラ・アリオニー

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