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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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小隈笹(コグマザサ)



隈笹(クマザサ)はイネ科ササ属の多年草である。
北方領土を含む日本各地に分布し、山地などに生える。
また、日本庭園などに植えられる。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
小隈笹(コグマザサ)はその品種の1つである。
基本種に比べて小形で、園芸用に利用される。
草丈は10~30センチくらいである。
根茎は地中を横に這う。
稈は円筒形で中空である。
上部で疎らに枝分かれする。
葉は長い楕円形で、枝先に互い違いに生える(互生)。
基本種も同様だが夏の葉には縁取りは入らない。
属名の Sasa は日本名の「ササ(笹)」からきている。
種小名の veitchii はイギリス人の園芸家「ビーチ(James Veitch, 1792-1863)さんの」という意味である。
品種名の minor は「より小さい」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Sasa veitchii f. minor

★背も低く扱いやすい小隈笹
 いやはや大変風流のため




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千成バナナ(センナリバナナ)



千成バナナ(センナリバナナ)はバショウ科バショウ属の常緑多年草である。
バショウ属は世界の熱帯地方に40~50種が分布する。
属名は中国名由来の芭蕉(バショウ)からきている。
本種はバナナの特異な型の1つと考えられている。
原産地はジャワやマレーシアである。
和名の由来は大きな花序に1000個以上の実をつけることからきている。
ただし、1つ1つの実は親指くらいで小さく、食用には向かない。
自生地では飼料用にわずかに栽培される。
また、植物園などで観賞用として展示されている。
草丈は3メートルから5メートルくらいである。
茎のように見えるのは葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)が巻き重なったもので、偽茎という。
葉は長めの楕円形で艶があり、長さは2、3メートルある。
偽茎の先に8枚から10枚の葉つける。
開花時期は夏である。
葉の間から、大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)をつけた花穂を垂らす。
雌花は花穂のつけ根の部分に、雄花は先につき、その間に中性花がつく。
花の色は紅紫色である。
実は花穂に10数段につき、黄色に熟する。
属名の Musa はこの属のアラビア名からきている。
種小名の chiliocarpa は「○○の果実の」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Musa chiliocarpa

★食べるには小さすぎるがその姿
 ぎょっとするんだ千成バナナ




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両面羊歯(リョウメンシダ)



両面羊歯(リョウメンシダ)はオシダ科カナワラビ属の常緑多年草である。
カナワラビ属は世界に60種くらい分布する。
本種は北海道から九州にかけて分布し、低山や山地の湿った場所に普通に生える。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
和名の由来は、胞子嚢がつかない葉は表裏が同じ色で区別がつきにくいことからきている。
草丈は60~150センチくらいである。
3回羽状複葉である。
葉の形は卵状の楕円形である。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は葉の下部から上に向けてつく。
包膜(胞子嚢群を包みこんで保護する膜)は大形で円腎形である。
属名の Arachniodes はギリシャ語の「arachnion(クモの巣)+odes(形状をした)」からきている。
種小名の standishii はイギリス人の樹木学者「スタンディッシュ(John Standish, 1814-75)さんの」という意味である。
写真は7月に北海道鷹栖町の北邦野草園で撮った。
学名:Arachniodes standishii

★よく生えるシダも少しは写そうか
 これが名高い両面羊歯か




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深山紅羊歯(ミヤマベニシダ)



深山紅羊歯(ミヤマベニシダ)はオシダ科オシダ属(ドリオプテリス属)の多年草である。
ドリオプテリス属は北半球に250種くらいが分布する。
日本にも雄羊歯(オシダ)などが分布し、属名の和名をオシダ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った林の中に生える。
特に北日本に多い。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、ロシア東部などにも分布する。
夏緑性で、太い根茎が地を這い、長い柄のある葉が集まってつく。
葉は2回羽状複葉である。
長さは60~100センチくらいである。
一見すると紅羊歯(ベニシダ)に似ている。
葉の質は少し厚い紙質で、軟らかい。
葉の形は三角状の楕円形で、羽片は下のほうも短くならない。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は葉の上のほうにつき、胞膜(胞子嚢群を包みこんで保護する膜)は楕円形である。
属名の Dryopteris はギリシャ語の「dry(樫)+pteris(羊歯)」からきている。樫の木に着生するということから名づけられた。
種小名の monticola は「山地に生える」という意味である。
写真は7月に北海道鷹栖町の北邦野草園で撮った。
学名:Dryopteris monticola

★なかなかに区別のつかぬ羊歯だけど
 尋ねて知った深山紅羊歯




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十文字羊歯(ジュウモンジシダ)



十文字羊歯(ジュウモンジシダ)はオシダ科イノデ属の多年草である。
イノデ属は世界に200種以上あり、日本にも30種くらいある。
本種は夏緑性だが暖地では常緑性となる。
北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、ロシア極東地域にも分布する。
和名の由来は、葉の様子が十文字槍に似ていることから名づけられた。
葉は長さが20~60センチくらいになる。
葉はたくさん出てロゼット状となる。
葉の形は三角状の長い楕円形で、先は細く尖る。
胞子嚢群は裏面に散在する。
中肋の両側に列をなすこともある。
包膜は円形で小さい。
若芽は湯がいて和え物や天ぷらとする。
属名の Polystichum はギリシャ語の「polys(多)+stichos(列)」からきている。この属の1種の胞子嚢群が多くの列をなしていることから名づけられた。
種小名の tripteron は「3つの翼のある」という意味である。
写真は7月に北海道鷹栖町の北邦野草園で撮った。
学名:Polystichum tripteron

★槍の穂に見立ててつけた名だという
 どれどれどこが似ているのかな




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