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新・花の仲間調べ

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カテゴリー「イラクサ科」の記事一覧

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南蛮苧(ナンバンカラムシ)



南蛮苧(ナンバンカラムシ)はイラクサ科カラムシ属の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、道ばたや荒れ地に生える。
特に沖縄では普通に生える。
中国から渡来して繊維用に栽培されたものが野生化したともいわれる。
在来種の苧(カラムシ)よりも大形である。
海外では、台湾、中国、インドシナ半島、インドネシア、ヒマラヤ、インドなどにも分布する。
草丈は50センチから200センチくらいである。
茎は木質化をする。
茎や葉の柄には長くて白い開出毛(立ち上がるようにつく毛)がたくさん生える。
葉は卵円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尾状に尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面には綿毛がある。
開花時期は8月から9月である。
雌雄同株である。
雌花は茎の上部の葉の脇に赤い穂状となってつく。
雄花は黄白色で、茎の下部の葉の脇につく。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Boehmeria はドイツの植物学者「ボーマー(Georg Rudolf Boehmer, 1723-1803)さん」の名からきている。
種小名と変種名の nivea は「雪のように白い」という意味である。
写真は2月に海洋博公園のおもろ植物園で撮った。
「おもろ」は琉球の方言で奄美・沖縄に伝わる古い歌謡を意味する。
学名:Boehmeria nivea var. nivea

★背の低い葉っぱだけしかないけれど
 割り切り写そうこれが糸口



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深山刺草(ミヤマイラクサ)



深山刺草(ミヤマイラクサ)はイラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草である。
北海道から九州の北部にかけて分布し、山地の湿った林の中や谷沿い、岩礫地などに生える。
東北地方では「アイコ」と呼ばれ、山菜とされる。
海外では、朝鮮半島、中国、ミャンマーなどにも分布する。
草丈は80~110センチくらいである。
茎には棘があり、細かい毛が生える。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に伸び、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎には披針形(笹の葉のような形)の托葉がある。
開花時期は7~9月くらいである。
雌雄同株である。
雄花は下部の葉の脇に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出してつく。
5本の白い雄しべが目立つ。
雌花は茎先から伸びる穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出してつく。
花の色は緑色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Laportea はフランスの裁判官で昆虫学者の「ラポルト(Francois Louis de Laporte, 1810-1880)さん」の名からきている。
種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Laportea cuspidata(=Laportea macrostachya)

★棘を持ち拒むがごとき姿だが
 茹でて変身深山刺草




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