新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
深山刺草(ミヤマイラクサ)
- 2013/07/03 (Wed)
- イラクサ科 |
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深山刺草(ミヤマイラクサ)はイラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草である。
北海道から九州の北部にかけて分布し、山地の湿った林の中や谷沿い、岩礫地などに生える。
東北地方では「アイコ」と呼ばれ、山菜とされる。
海外では、朝鮮半島、中国、ミャンマーなどにも分布する。
草丈は80~110センチくらいである。
茎には棘があり、細かい毛が生える。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に伸び、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎には披針形(笹の葉のような形)の托葉がある。
開花時期は7~9月くらいである。
雌雄同株である。
雄花は下部の葉の脇に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出してつく。
5本の白い雄しべが目立つ。
雌花は茎先から伸びる穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出してつく。
花の色は緑色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Laportea はフランスの裁判官で昆虫学者の「ラポルト(Francois Louis de Laporte, 1810-1880)さん」の名からきている。
種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Laportea cuspidata(=Laportea macrostachya)
★棘を持ち拒むがごとき姿だが
茹でて変身深山刺草
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