新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
屋久島葵(ヤクシマアオイ)
屋久島葵(ヤクシマアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
屋久島の固有種である。
山地の常緑樹の林の中に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
別名を鬼寒葵(オニカンアオイ)という。
草丈は10~15センチくらいである。
根茎から柄の長い葉が普通は2枚出る。
葉の形はハート形である。
葉の色は濃い緑色で、裏面は紫色を帯びる。
開花時期は1~4月くらいである。
半ば土に埋もれるようにして、先が3つに裂けた筒状の萼からなる暗い紫色の花をつける。
花弁はない。
花径は4~5センチあり大きい。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の yakusimense は「屋久島の」という意味である。
写真は11月につくば植物園の「日本の固有植物展」で撮った。
学名:Asarum yakusimense
★萼片の模様がとても個性的
鬼の名前が似合っているよ
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