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仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「カヤツリグサ科」の記事一覧

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油萱(アブラガヤ)



油萱(アブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、低山から亜高山の湿原の周辺や湿った草地などに生える。
草丈は100センチから150センチくらいである。
地下の根茎は太くて短い。
葉は線形で細長いが厚みがあり、長さは40センチから60センチくらいになる。
開花時期は7月から8月である。
茎の上部の葉の脇から出た花茎は数回枝分かれをし、褐色の小穂をたくさんつける。
小穂ははじめは立ち上がっているが、やがて頭を垂れる。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
和名は、草全体が油光りしているというところからきている。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の wichurae はドイツ人の植物採集家「ウィチュラ(M. E. Wichura)さんの」という意味である。
写真は9月に上高地で撮った。
学名:Scirpus wichurae


★群れなして湿地を埋める油萱
 独特の色印象深く




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鷺菅(サギスゲ)



鷺菅(サギスゲ)はカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草である。
北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、北海道では低地に、本州では高層湿原に生える。
海外では、北半球に広く分布する。
草丈は30~50センチくらいである。
長い走出枝があり群生する。
葉は線形である。
近縁種の綿菅(ワタスゲ)の場合は葉は退化している。
開花時期は6~8月くらいである。
茎先に数個の花序を出し、数個の小穂をつける。
花の色は黄色である。
花が終わると絹糸状の花被片が長さ2センチくらいに伸び、白い綿毛を束ねたような花穂になる。
和名の由来は、この花穂を白鷺に見立てたものである。
属名の Eriophorum はギリシャ語の「erion(軟毛)+phoros(身に着ける)」からきている。果穂に白毛があることから名づけられた。
種小名の gracile は「細長い」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Eriophorum gracile


★白鷺の舞うがごとくと見立てたる
 花穂ぽつんと風に揺られて




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深山黒萱(ミヤマクロスゲ)



深山黒萱(ミヤマクロスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の草地や砂礫地に生える。
草丈は10~25センチくらいである。
葉は線形で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6~7月である。
茎先に花穂を2つから5つくらいつける。
鱗片は濃い紫褐色ないし黒紫色をしており、垂れ下がることが多い。
雄花はクリーム色の雄しべが鱗片から伸びる。
雌花は白っぽい雌しべの柱頭が鱗片の間から出てくる。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の flavocuspis は「突出部が黄色の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Carex flavocuspis


★黒っぽい花穂の色とクリームの
 雄しべの色が目にも鮮やか




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