忍者ブログ

新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「カヤツリグサ科」の記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

黒慈姑(クログワイ)



黒慈姑(クログワイ)はカヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、池や水田などの浅い水中に生える。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
泥の中に地下茎を長く這わせる。
草丈は40~80センチくらいである。
茎は円柱形の中空で、内部のところどころに隔膜がある。
葉は葉鞘だけで、茎の根元につく。
開花時期は7~10月くらいである。
茎先に円柱形をした緑白色の小穂をつける。
小穂はたくさんの花からなり、外側は螺旋状に並んだ鱗片に包まれる。
秋の終わりに地下茎の先に黒っぽい塊茎(芋)をつける。
和名の由来は、この芋の形が慈姑(クワイ)に似ていることからきている。
なお、中華料理で「黒慈姑」と呼ばれるものは本種とは異なり、植物学上の名称は支那黒慈姑(シナクログワイ:Eleocharis dulcis var. tuberosa)という。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の kuroguwai は日本語の「クログワイ」からきている。
写真は10月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Eleocharis kuroguwai

★慈姑とは仲間が違っているけれど
 芋の形はとても似ている





植物図鑑
花図鑑


味の麺匠戸田久フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル






PR

台湾寒萱(タイワンカンスゲ)



台湾寒萱(タイワンカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
原産地は西表島で、川岸の岩場の上などに生える。
海外では、台湾にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
2000年版のレッドデータブックまでは茶色萱(チャイロスゲ:Carex fulvorubescens)とされていたが、その後、台湾寒萱(タイワンカンスゲ)であることがわかった。
草丈は25~50センチくらいである。
つけ根の部分の鞘は淡い褐色で、脈は紫褐色である。
葉は幅3~6ミリの線形で、花茎よりも高くなる。
開花時期は7~10月である。
小穂は円柱形である。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の longistipes は「長い茎の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Carex longistipes

★出会えると思えぬ草がここにある
 小躍りしつつカメラに収め




植物図鑑
花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル








根引き草(ネビキグサ)



根引き草(ネビキグサ)はカヤツリグサ科アンペライ属(ネビキグサ属)の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、湿地に生える。
海外では、中国、ベトナム、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、インドなどにも分布する。
和名の由来は、根を長く伸ばして株が抜きやすいことからきている。
別名をアンペラ藺(アンペライ)という。
妙な名だが、ポルトガル語の「Ampero(敷物、むしろ)」を語源とするという。
草丈は60~120センチくらいの大形植物である。
根際から生える葉は扁平な円柱形で、直立する。
開花時期は6~10月くらいである。
茎の上部に数個の花序をつくり、茶褐色の小穂をつける。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Machaerina はギリシャ語の「machaira(刀)」からきている。
種小名の rubiginosa は「赤錆色の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Machaerina rubiginosa

★これ何と興味をそそるアンペラ藺
 由来調べて思いめぐらし




植物図鑑
花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル







一本薄(ヒトモトススキ)



一本薄(ヒトモトススキ)はカヤツリグサ科ヒトモトススキ属の多年草である。
本州の関東地方、北陸地方から沖縄にかけて分布し、海岸近くに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、マレーシア、インド、オーストラリアなどにも分布する。
別名を猪切り萱(シシキリガヤ)ともいう。
草丈は1~2メートルである。
茎(桿)は硬い。
葉は幅の広い線形である。
葉はざらつき、小さな棘があってよく切れる。
開花時期は7~10月くらいである。
茎先に何段かに分かれて褐色の花穂をつける。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Cladium はギリシャ語の「cladion(小枝)」からきている。この属の1種の花序が繰り返し枝分かれすることから名づけられた。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は9月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Cladium chinensis


★一本の株からたくさん茎を出す
 切れ味鋭い一本薄




植物図鑑
花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル







蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)



蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州に欠けて分布し、山地の湿地に生える。
分類上は、油萱(アブラガヤ)の亜種とされている。
油萱(アブラガヤ)と異なる点は、小穂がほぼ球形であることである。
「油萱」の名の由来は、花序が油色を帯びていることによる。
草丈は100~150センチくらいである。
葉は線形で細長く、根際から生える。
開花時期は8~10月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、球形の小穂をたくさんつける。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の wichurae はドイツ人の植物採集家「ウィチュラ(M. E. Wichura)さんの」という意味である。
亜種名の asiaticus は「アジアの」という意味である。
写真は9月に国立科学博物館付属自然教育園で撮った。
学名:Scirpus wichurae subsp. asiaticus


★群れ成して湿地に秋の訪れを
 知らせるように蝦夷油萱




植物図鑑
花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル


カレンダー

03 2024/04 05
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

カウンター

楽  天

お買い物





AmazonStore
by amanatu



カテゴリー

最新TB

プロフィール

HN:
HP:
性別:
男性

QRコード

ブログ内検索

アーカイブ

アクセス解析





Copyright ©  -- 新・花の仲間調べ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ