新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「カヤツリグサ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2014.01.27
黒慈姑(クログワイ)
- 2013.08.29
台湾寒萱(タイワンカンスゲ)
- 2013.07.23
根引き草(ネビキグサ)
- 2012.09.08
一本薄(ヒトモトススキ)
- 2012.08.09
蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)
黒慈姑(クログワイ)
- 2014/01/27 (Mon)
- カヤツリグサ科 |
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黒慈姑(クログワイ)はカヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、池や水田などの浅い水中に生える。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
泥の中に地下茎を長く這わせる。
草丈は40~80センチくらいである。
茎は円柱形の中空で、内部のところどころに隔膜がある。
葉は葉鞘だけで、茎の根元につく。
開花時期は7~10月くらいである。
茎先に円柱形をした緑白色の小穂をつける。
小穂はたくさんの花からなり、外側は螺旋状に並んだ鱗片に包まれる。
秋の終わりに地下茎の先に黒っぽい塊茎(芋)をつける。
和名の由来は、この芋の形が慈姑(クワイ)に似ていることからきている。
なお、中華料理で「黒慈姑」と呼ばれるものは本種とは異なり、植物学上の名称は支那黒慈姑(シナクログワイ:Eleocharis dulcis var. tuberosa)という。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の kuroguwai は日本語の「クログワイ」からきている。
写真は10月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Eleocharis kuroguwai
★慈姑とは仲間が違っているけれど
芋の形はとても似ている
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台湾寒萱(タイワンカンスゲ)
- 2013/08/29 (Thu)
- カヤツリグサ科 |
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台湾寒萱(タイワンカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
原産地は西表島で、川岸の岩場の上などに生える。
海外では、台湾にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
2000年版のレッドデータブックまでは茶色萱(チャイロスゲ:Carex fulvorubescens)とされていたが、その後、台湾寒萱(タイワンカンスゲ)であることがわかった。
草丈は25~50センチくらいである。
つけ根の部分の鞘は淡い褐色で、脈は紫褐色である。
葉は幅3~6ミリの線形で、花茎よりも高くなる。
開花時期は7~10月である。
小穂は円柱形である。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の longistipes は「長い茎の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Carex longistipes
★出会えると思えぬ草がここにある
小躍りしつつカメラに収め
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根引き草(ネビキグサ)
- 2013/07/23 (Tue)
- カヤツリグサ科 |
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根引き草(ネビキグサ)はカヤツリグサ科アンペライ属(ネビキグサ属)の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、湿地に生える。
海外では、中国、ベトナム、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、インドなどにも分布する。
和名の由来は、根を長く伸ばして株が抜きやすいことからきている。
別名をアンペラ藺(アンペライ)という。
妙な名だが、ポルトガル語の「Ampero(敷物、むしろ)」を語源とするという。
草丈は60~120センチくらいの大形植物である。
根際から生える葉は扁平な円柱形で、直立する。
開花時期は6~10月くらいである。
茎の上部に数個の花序をつくり、茶褐色の小穂をつける。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Machaerina はギリシャ語の「machaira(刀)」からきている。
種小名の rubiginosa は「赤錆色の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Machaerina rubiginosa
★これ何と興味をそそるアンペラ藺
由来調べて思いめぐらし
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一本薄(ヒトモトススキ)
- 2012/09/08 (Sat)
- カヤツリグサ科 |
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一本薄(ヒトモトススキ)はカヤツリグサ科ヒトモトススキ属の多年草である。
本州の関東地方、北陸地方から沖縄にかけて分布し、海岸近くに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、マレーシア、インド、オーストラリアなどにも分布する。
別名を猪切り萱(シシキリガヤ)ともいう。
草丈は1~2メートルである。
茎(桿)は硬い。
葉は幅の広い線形である。
葉はざらつき、小さな棘があってよく切れる。
開花時期は7~10月くらいである。
茎先に何段かに分かれて褐色の花穂をつける。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Cladium はギリシャ語の「cladion(小枝)」からきている。この属の1種の花序が繰り返し枝分かれすることから名づけられた。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は9月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Cladium chinensis
★一本の株からたくさん茎を出す
切れ味鋭い一本薄
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蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)
- 2012/08/09 (Thu)
- カヤツリグサ科 |
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蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州に欠けて分布し、山地の湿地に生える。
分類上は、油萱(アブラガヤ)の亜種とされている。
油萱(アブラガヤ)と異なる点は、小穂がほぼ球形であることである。
「油萱」の名の由来は、花序が油色を帯びていることによる。
草丈は100~150センチくらいである。
葉は線形で細長く、根際から生える。
開花時期は8~10月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、球形の小穂をたくさんつける。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の wichurae はドイツ人の植物採集家「ウィチュラ(M. E. Wichura)さんの」という意味である。
亜種名の asiaticus は「アジアの」という意味である。
写真は9月に国立科学博物館付属自然教育園で撮った。
学名:Scirpus wichurae subsp. asiaticus
★群れ成して湿地に秋の訪れを
知らせるように蝦夷油萱
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