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沼蔓菊(ヌマツルギク)

沼蔓菊(ヌマツルギク)

沼蔓菊(ヌマツルギク)はキク科オランダセンニチ属の多年草である。
原産地は北アメリカの南部である。
田畑の畦道や川原などに生える。
日本へは戦後に侵入し、本州の関東地方から九州にかけて分布する。
草丈は30~100センチくらいである。
茎の下部は地面を這う。
葉は三角状の卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9~11月くらいである。
茎先に花径10~15ミリくらいの黄色い小さな花(頭花)を1輪ずつつける。
舌状花は10枚くらいあり、真ん中には筒状花がたくさんある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Spilanthes はギリシャ語の「spilos(まだら)+anthos(花)」からきている。この属に花床に斑点のあるものがあることから名づけられた。
種小名の americana は「アメリカの」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Spilanthes americana


★ぽつぽつと咲いた姿は綺麗だが
 群れなし咲けばきっと不気味だ


沼蔓菊(ヌマツルギク)

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