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朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)

朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)

朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)はナス科チョウセンアサガオ属の多年草である。
原産地はインドである。
日本へは江戸時代に中国経由で伝わった。
和名の「朝鮮」は広く異国を意味する。
江戸時代の蘭学医・華岡清洲が外科手術の麻酔薬として使ったことで有名である。
草丈は80~100センチくらいである。
茎はよく枝分かれをする。
葉には長い柄があり、広い卵形である。
先は尖り、縁は波打つ。
互い違いに生える(互生)が、時として向かい合って生える(対生)。
開花時期は8~9月である。
葉の脇に朝顔(アサガオ)に似た白い漏斗状花をつける。
花冠の長さは10~15センチくらいあり、筒部が長くて先が浅く5つに裂ける。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、短い棘がたくさん生える。
熟すと割れて灰色の種子を飛ばす。
全草に有毒物質のアルカイドを含む。
中国名を曼陀羅華(マンダラゲ)、英名をダチュラ(datura)という。
日本では栽培が難しく、現在では薬草園などでしか見ることができない。
俳句では「ダチュラの花」や「曼陀羅華」「朝鮮朝顔」が夏の季語である。
属名の Datura はこの植物のアラビア名「tatorah」ないしヒンズー名「dhatura」からきている。
種小名の metel はアラビア語の「mathel(麻薬性を表す言葉)」からきている。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Datura metel


★毒婦とて安らぎあらば静やかに
 そっと咲き遂げ花と散りたき


朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)

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