新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
車輪梅(シャリンバイ)
車輪梅(シャリンバイ)はバラ科シャリンバイ属の常緑低木である。
本州の東北地方南部から沖縄にかけて分布し、海岸や海岸に近い山地に生える。
また、街路樹や生垣などに利用される。
樹高は1メートルから4メートルくらいである。
葉は卵形で、枝先に互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で艶があり、上部の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から6月である。
枝先から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花径は10ミリから15ミリくらいで、花びらは5枚である。
雄しべは20本くらいある。
園芸品種には淡い紅色を帯びたものもある。
花の後にできる実は直径1センチくらいの球形で、秋に黒紫色に熟し白い粉を帯びる。
樹皮は奄美大島の特産品である大島紬の染料に使用されることでも有名である。
奄美大島では「テーチ木」と呼ばれ、このチップを煮込んで染液を作る。
また、沖縄の芭蕉布という織物の染料としても利用されている。
芭蕉布は、琉球藍の紺絣と車輪梅の赤茶絣を利用して縞模様を表現している。
和名の由来は、花が梅に似ていて、葉が枝先に車輪状に集まることからきている。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Rhaphiolepis umbellata(=Rhaphiolepis indica subsp. umbellata)
★ほんわかと甘いムードに酔ったかな
でもいいでしょう咲いてみたって
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