新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
麒麟(キリン)
麒麟(キリン)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
分類上はサトザクラ群の栽培品種である。
明治時代に桜の名所であった「荒川堤」から広まった。
樹高は4~8メートルくらいである。
樹形は盃状となる。
関山(カンザン)に似るが枝や幹がごつごつしている。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の表面には皺があり、葉脈が浮き出る。
葉や葉の柄には毛は生えていない。
開花時期は4月の下旬である。
花径4~5センチの八重咲きの大輪で、花の色は濃い紅色である。
花弁数は30~50枚くらいで、花弁の形は円形である。
葉化した雌しべが1~2本ある。
一総につく花の数は3~4輪である。
結実はしない。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana は園芸家「ラネスさんの」という意味である。
写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Kirin'
★濃い紅の色が豪華な鞠となり
唸るがごとき麒麟の姿
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