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仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「フウロソウ科」の記事一覧

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エロディウム・バリアビレ

エロディウム・バリアビレ

エロディウム・バリアビレはフウロソウ科オランダフウロ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
園芸品種で、レイカルディ種(Erodium reichardii)とコルシクム種(Erodium corsicum)との種間交雑種と言われる。
姫風露(ヒメフウロ)の名でも流通しているが、日本には同名の自生種があるので紛らわしい。
草丈は5~10センチくらいである。
茎は地を這って広がる。
葉は円心形で浅く裂ける。
開花時期は6~9月である。
花径は2センチくらいで、花の色はピンクや紅色のものがある。
花びらには紅色の筋が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Erodium はギリシャ語の「erodios(アオサギ)」からきている。長いくちばしのような果実の形から名づけられた。
種小名の variabile は「変化に富む」という意味である。
写真は10月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Erodium x variabile


★縦じまがとても可愛いエロディウム
 地面を這ってぐんぐん伸びる


エロディウム・バリアビレ

植物図鑑
花図鑑



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姫曙風露(ヒメアケボノフウロ)

姫曙風露(ヒメアケボノフウロ)

曙風露(アケボノフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパからコーカサスにかけた一帯である。
姫曙風露(ヒメアケボノフウロ)はその矮性種である。
草丈は10センチから20センチくらいである。
地面を這うようにして茎を伸ばす。
葉は腎臓形で、つけ根の部分まで深く5つに裂ける。
開花時期は5月から7月くらいである。
花の色は紅紫色である。
花弁は5枚で濃い色の筋が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の sanguineum は「血のように赤い」という意味である。
品種名の nanum は「小さい」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Geranium sanguineum f. nanum


★ひっそりと這うようにして茎伸ばし
 紅色の花一面埋めて


姫曙風露(ヒメアケボノフウロ)

植物図鑑
花図鑑



立風露(タチフウロ)

立風露(タチフウロ)

立風露(タチフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
本州の東北地方、関東地方、中部地方と四国、九州に分布し、山地の草地などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部にも分布する。
和名の由来は、茎が長く立ち上がった姿の風露草(フウロソウ)というところからきている。
草丈は50~80センチくらいである。
茎や葉の柄、花の柄には下向きの毛が生える。
葉は手のひら形で、深く5つに裂ける。
開花時期は7~9月くらいである。
花の色は淡い紅色で、濃い紅色の筋が入る。
花径は25~30ミリくらいである。
花びらは5枚である。
萼は5つに裂ける。
花の真ん中に花柱(雌しべ)があり、先は5つに裂ける。
雄しべは10本である。
基部(花の根元)には白い毛が密生する。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の krameri は日本の植物を採集した「クラマーさんの」という意味である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Geranium krameri


★すっきりと背筋伸ばした立ち姿
 色鮮やかに立風露咲く


立風露(タチフウロ)

植物図鑑
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伊予風露(イヨフウロ)

伊予風露(イヨフウロ)

伊予風露(イヨフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
本州の東海地方から九州にかけて分布し、山地の草地に生える。
和名の由来は伊予の国(愛媛県)で多く見られることからきており、四国風露(シコクフウロ)の別名もある。
草丈は30~70センチくらいである。
茎、花の柄、葉脈の上に毛が生えている。
葉は手のひら状に深く5つに裂け、両面とも毛がある。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月である。
花の色は紅紫色で、色の濃いものと薄いものがある。
花径は3センチくらいで、花弁は5枚である。
花弁のつけ根のほうに白い毛が生える。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は対になる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の shikokianum は「四国の」という意味である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Geranium shikokianum


★爽やかな風に吹かれて伊予風露
 草原に咲く花は紫


伊予風露(イヨフウロ)

植物図鑑
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十勝風露(トカチフウロ)

十勝風露(トカチフウロ)

十勝風露(トカチフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
北海道の大雪山系および日高山脈に分布し、亜高山や高山の草地に生える。
分類上は、千島風露(チシマフウロ)の品種の1つとされる。
基本種との違いは花の色である。
基本種は淡い紅紫色だが、本種はさらに淡い青紫色となる。
草丈は20~50センチくらいである。
葉は手のひら状に5つから7つに裂け、互い違いに生える(互生)。
裂片はさらに浅く3つに裂ける。
葉の表面や縁には長い毛が生える。
葉の裏面の葉脈にも長い毛が生える。
開花時期は6~8月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い青紫色の花をかたまってつける。
花径は25~30ミリくらいで、花びらは5枚である。
花びらには、花びらの色よりも濃い色の筋が入る。
花の真ん中にある花柱(雌しべの一部で柱頭と子房との間の円柱状の部分)の長さは6~8ミリくらいである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の erianthum は「軟毛の生えた花の」という意味である。
品種名の pallescens は「青白い」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Geranium erianthum f. pallescens


★薄っすらと青みがかった色合いが
 はかなさ醸し震えるように


十勝風露(トカチフウロ)

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