忍者ブログ

新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「フウロソウ科」の記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

郡内風露(グンナイフウロ)

郡内風露(グンナイフウロ)

郡内風露(グンナイフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の草地に生える。
「郡内」というのは山梨県東部の桂川流域の古名で、武田氏家臣の小山田氏が勢力を振るった地域である。
この地域に多いということが和名の由来である。
草丈は30~50センチくらいである。
茎や葉の柄、花の柄には毛が生えている。
葉は手のひら状に5つから7つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。
裂片はさらに浅く裂け、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面には毛が生えている。
開花時期は6~8月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、10数輪の花をつける。
花径は25~30ミリくらいである。
花の色は淡い紅紫色で、花の色には濃淡がある。
花びらは5枚で外側に反り返り気味につく。
花びらの形は幅の広い卵形で、花びらの色よりも濃い筋が入る。
また、花の真ん中にある花柱(雌しべの一部で柱頭と子房との間の円柱状の部分)は長い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の eriostemon は「軟毛の生えた雄しべの」という意味である。
変種名の reinii は日本で植物を採集した「ライン(Rein)さんの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Geranium eriostemon var. reinii


★戦国の世から営々咲き競い
 名にとどめけり郡内風露


郡内風露(グンナイフウロ)

花図鑑
植物図鑑



PR

蝦夷風露(エゾフウロ)

蝦夷風露(エゾフウロ)

蝦夷風露(エゾフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北方領土を含む北海道から本州の東北地方北部にかけて分布し、海岸近くから山地にかけての草原に生える。
また、滋賀・岐阜県境の伊吹山にも分布し、高山の草原に生える。
分類上は、白山風露(ハクサンフウロ)や伊吹風露(イブキフウロ)の基本種とされている。
また、浜風露(ハマフウロ)とはきわめて近い間柄で、北海道では海岸に近づくにつれて浜風露(ハマフウロ)に切り替わる。
草丈は30~80センチくらいである。
葉は楕円形で手のひら状に切れ込むが、浜風露(ハマフウロ)よりも葉の切れ込みが深く、裂片の幅が狭い。
開花時期は7~9月である。
茎が枝分れをして、その先に花径3センチくらいの5弁花をつける。
花の色は淡い紅紫色で、色の濃淡には幅がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
浜風露(ハマフウロ)と比べると萼片の幅が狭く、萼片に生える長い毛が多い。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の yesoense は「蝦夷(北海道)の」という意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Geranium yezoense


★どこでどう見分けてよいか蝦夷風露
 名にとらわれず花は咲けども


蝦夷風露(エゾフウロ)

植物図鑑
花図鑑



浅間風露(アサマフウロ)

浅間風露(アサマフウロ)

浅間風露(アサマフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草である。
本州の中部地方に分布し、高原や亜高山の湿った草地などに生える。
和名の由来は、浅間高原に多いことからきている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は50~80センチくらいで、全草に微毛がある。
葉は手のひら状に深く細かく裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~9月である。
濃い紅紫色をしていて、花径は3~4センチくらいある。
花びらは5枚、萼片も5枚である。
萼片の先は刺針のように尖る。
花の真ん中に白い軟毛が生えている。
フウロソウ属の仲間では最も花の色が濃く、草丈も大きい。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の soboliferum は「根本から勢いのよい枝を伸ばす」という意味である。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Geranium soboliferum


★湿原に茎を伸ばして花開く
 浅間風露は色鮮やかに
☆花びらの内を飾りし噴水は
 儚い花を支えるように


浅間風露(アサマフウロ)

植物図鑑
花図鑑



カレンダー

10 2024/11 12
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カウンター

楽  天

お買い物





AmazonStore
by amanatu



カテゴリー

最新TB

プロフィール

HN:
HP:
性別:
男性

QRコード

ブログ内検索

アーカイブ

アクセス解析





Copyright ©  -- 新・花の仲間調べ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ