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白木蓮(ハクモクレン)



白木蓮(ハクモクレン)はモクレン科モクレン属の落葉高木である。
漢字では「白木蘭」とも書く。
原産地は中国である。
日本へは古い時代に渡来した。
別名を白蓮(ハクレン)、白蓮華(ハクレンゲ)ともいう。
樹高は5~15メートルくらいである。
幹は直立をし、よく枝分かれをする。
樹皮は滑らかでで灰白色を帯びる。
葉は大形(長さ10~18センチ)の倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には短い柄があり、先は尖らない。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
質は分厚く、表面は濃い緑色、裏面には脈上に微毛が生える。
開花時期は3月である。
花の展開に先立って花を咲かせる。
花は白くて大形で、よい香りがする。
花弁は6枚、萼片が3枚である。
外見は花びらが9枚あるように見える。
雄しべはたくさんあり、真ん中に雌しべが1本ある。
花は日が当たると開き、夕方には閉じる。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
よく似ているのが辛夷(コブシ)だが、辛夷(コブシ)はやや花が小さい。
また、よく対比をされる木蓮(モクレン)は低木である。
俳句では、「白木蓮」や「白蓮」が春の季語である。
属名の Magnolia はフランスの植物学者「マニョルさん(P. Magnol)」の名にちなむ。
種小名の heptapeta は「七弁の」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Magnolia heptapeta


★一時に命燃やすや白蓮は
 風に抗い天を見つめて
☆見上げれば白木蓮は音立てて
 花びら散らす雪は融けても




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