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広葉の台湾杜鵑草(ヒロハノタイワンホトトギス)

広葉の台湾杜鵑草(ヒロハノタイワンホトトギス)

台湾杜鵑草(タイワンホトトギス)はユリ科ホトトギス属の多年草である。
日本では、沖縄県の沖縄本島、西表島に分布する。
台湾ではごく普通に生える。
広葉の台湾杜鵑草(ヒロハノタイワンホトトギス)はその変種ないし園芸品種である。
撮影した東京都薬用植物園では変種として表示してあるが、ネットで学名を検索したところでは園芸品種の扱いである。
「ヒロハノタイワンホトトギス」の名ではまったく検索にひっかからない。
「ヒロハタイワンホトトギス」にするとブログで少し出てくる。
日本にはあまり入っていないのか別の名が使われているのかはっきりしない。
草丈は60センチから100センチくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、つけ根は茎を抱く。
開花時期は9月から11月である。
茎先で枝分かれし、そこにやや小形の花が上向きにたくさんつく。
花被片は6枚で斜めに開く。
花被片の色は淡い紅色で、赤紫色の斑点が入る。
花冠のつけ根の部分には黄色い斑紋がある。
外花被片のつけ根の部分には球状のふくらみが2つずつある。
学名にあるアメシスティナ(Amethystina)は「アメジスト色」のことだが、見た目では基本種と花の色はほとんど変わらない。
葉の色ということもないだろうから「はてな?」である。
写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Tricyrtis formosana cv. Amethystina(=Tricyrtis formosana var. amethystina)


★薄暗いロックガーデンその奥に
 謎めいた花風に揺られて


広葉の台湾杜鵑草(ヒロハノタイワンホトトギス)

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