新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
駿河上臈杜鵑草(スルガジョウロウホトトギス)
駿河上臈杜鵑草(スルガジョウロウホトトギス)はユリ科ホトトギス属の多年草である。
静岡県の固有種である。
山地の湿った岩場に生える。
分類上は、相模上臈杜鵑草(サガミジョウロウホトトギス)の変種とされている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は20センチから50センチくらいである。
茎には毛はなく、垂れ下がって生える。
葉は卵状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は8月から9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、長さ3センチくらいの黄色い釣鐘形をした花を2、3輪くらい垂れ下げる。
花被片の内側には赤紫色の斑点がたくさんある。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)は赤褐色である。
写真は10月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Tricyrtis ishiiana var. surugensis
★絶滅の危機が迫ると聞く花の
姿を見るはうれしかれども
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