新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
成屋蘭(ナリヤラン)
成屋蘭(ナリヤラン)はラン科ナリヤラン属の多年草である。
沖縄県の石垣島と西表島に分布し、日当たりのよい傾斜地などに生える地生種である。
海外では、台湾、中国南部、東南アジア、インド、スリランカ、タヒチなどに広く分布する。
和名の由来は、かつての自生地であった西表島の成屋集落に因む。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は50センチから120センチくらいである。
偽球茎は円柱形で直立をする。
葉は線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、つけ根の部分は鞘状となる。
開花時期は6月から12月くらいである。
熱帯地域では周年開花をする。
茎先に花径4センチくらいの花を1輪から数輪つける。
唇弁は淡い紅色で、内側に紫褐色の筋が入る。
唇弁の先は濃い紅紫色をしている。
側花弁2枚は卵形で白い。
萼片3枚は披針形で、外側は淡い紅色、内側は白い。
カトレアに似るが花は数日でしぼむ。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Arundina graminifolia
★鮮やかな色に染まって成屋蘭
花を開けば熱帯モード
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