新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
木の上笹蘭(キノエササラン)
- 2013/10/03 (Thu)
- ラン科 |
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木の上笹蘭(キノエササラン)はラン科クモキリソウ属の多年草である。
日本固有種である。
奄美大島のみに分布し、樹幹に生える着生種である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は20センチくらいである。
葉は細長い卵形で2枚ある。
葉の質は革質である。
開花時期は10月から1月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い緑褐色の花を数輪つける。
花径は2センチに満たない。
近縁種の竹蕙蘭(チケイラン:Liparis bootanensis)と区別しない見解もある。
違いは本種の髄柱(白っぽい柱状の器官)に鉤状の翼がないことだという。
属名の Liparis はギリシャ語の「liparos(輝く)」からきている。滑らかで艶のある葉を持つことから名づけられた。
種小名の uchiyamae は小石川植物園の園丁長だった「内山富次郎(うちやま・とみじろう, 1851-1915)さんの」という意味である。
写真は10月に神代植物公園で撮った。
学名:Liparis uchiyamae
★木の上に生えて葉っぱは笹のよう
そんな名前が愛らしいよね
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