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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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猪の手(イノデ)



猪の手(イノデ)はオシダ科イノデ属(ポリスティクム属)の常緑多年草である。
ポリスティクム属は世界に260種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布するので、属名の和名をイノデ属という。
本種は本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、平地や山地の林の中や谷筋に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
和名の由来は、葉の柄や中軸に褐色の鱗片がつく様子を猪の手に例えたものである。
草丈は60センチから100センチくらいである。
根茎は短く斜上する。
葉身は2回羽状複葉である。
羽片は幅の広い披針形で、先は尖る。
葉の質は硬い草質で艶があり、深い緑色から黄緑色をしている。
胞子嚢群は円形で、中肋と辺縁の中間につく。
属名の Polystichum はギリシャ語の「polys(多)+stichos(列)」からきている。この属の1種の胞子嚢群が多くの列をなしていることから名づけられた。
種小名の polyblepharon は「たくさん縁毛のある」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Polystichum polyblepharon

★名を知りつ姿を見るは初めての
 猪の手これかと指で確かめ



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熊蕨(クマワラビ)



熊蕨(クマワラビ)はオシダ科オシダ属(ドリオプテリス属)の常緑多年草である。
ドリオプテリス属は北半球に250種くらいが分布する。
日本にも雄羊歯(オシダ)などが分布し、属名の和名をオシダ属という。
本種は北海道の奥尻島と本州から九州にかけて分布し、林の中や道ばたに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
草丈は40~80センチくらいである。
根茎は太くて直立をする。
葉は羽状複葉である。
葉の形は三角状の楕円形で、羽片の下部は少し短くなる。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は葉の上のほうだけにつき、胞膜(胞子嚢群を包みこんで保護する膜)は円形である。
胞子嚢をつけた上部の葉だけ秋には枯れてしまう。
和名の由来は、葉の柄のつけ根の部分に密生する鱗片を熊の毛に見立てたものである。
属名の Dryopteris はギリシャ語の「dry(樫)+pteris(羊歯)」からきている。樫の木に着生するということから名づけられた。
種小名の lacera は「不揃いに分裂した」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Dryopteris lacera

★名前こそ聞いてはいたが熊蕨
 名前の由来初めて知って




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小町菊(コマチギク)



野紺菊(ノコンギク)キク科シオン属(アスター属)の多年草である。
アスター属はユーラシア大陸に180種くらいが分布する(北アメリカに分布する種を除いた場合)。
日本にも紫苑(シオン)などが分布するので、属名の和名をシオン属という。
野紺菊(ノコンギク)は日本固有種である。
本州から九州にかけて分布し、山野に生える。
小町菊(コマチギク)はその栽培品種である。
特徴は背丈が低く、葉の質が分厚いことである。
花の色は白や淡い紫色である。
草丈は15センチから20センチくらいである。
葉は長めの楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には疎らなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から11月くらいである。
茎先に白ないし淡い紫色の花(頭花)をつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Aster はギリシャ語の「aster(星)」からきている。頭花が放射状をなすことから名づけられた。
種小名の microcephalus は「小さい頭の」という意味である。
変種名の ovatus は「卵円形の」という意味である。
品種名の humilis は「背が低い」という意味である
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Aster microcephalus var. ovatus f. humilis

★名前さえ知らなかったよ小町菊
 ひっそり咲いて文化を伝え




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アルゲモネ・ムニタ



アルゲモネ・ムニタはケシ科アザミゲシ属(アルゲモネ属)の一年草である。
アルゲモネ属はアメリカ大陸などに30種くらいが分布する。
同属のアルゲモネ・メキシカナ(Argemone mexicana)に薊芥子(アザミゲシ)の和名があり、属名の和名もアザミゲシ属という。
花が芥子(ケシ)に似ていて、棘のある葉が薊(アザミ)に似ているところからこの名がつけられた。
本種の原産地はアメリカ合衆国のカリフォルニア州やニューメキシコ州で、乾燥した山地に生える。
草丈は40センチから150センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は長い楕円形で羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には鋭い棘がある。
茎や葉を傷つけると有毒の黄色い汁を出す。
開花時期は7月から9月くらいである。
花径6センチから10センチくらいの白い6弁花をつける。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)は鮮やかな黄色である。
柱頭(雌しべの先端で花粉の付着する部分)は赤い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Argemone はギリシャ語の「argemon(白内障)」からきている。汁液がこの病気に効くことから名づけられた。
種小名の munita は「棘のある」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Argemone munita

★このような仲間もいたか薊芥子
 厳しい自然を友に育って




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プロスペロ・アウツムナレ



プロスペロ・アウツムナレはユリ科プロスペロ属の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)クサスギカズラ科とされる。
馴染みのある異名にスキラ・アウツムナリス(シラー・オータムナリス)がある。
しかし、スキラ属は再編成されているので、この名称は次第に使われなくなるだろう。
本種の原産地は地中海沿岸地方などである。
ポルトガル、イギリス、モロッコ、トルコ、イラク、コーカサスなどに分布する。
草丈は10センチから20センチくらいである。
根際から生える葉は糸状の線形である。
開花時期には葉はなく、開花後に葉が出る。
開花時期は9月から10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径6ミリから10ミリくらいの花を密につける。
花の色は淡い紅紫色や白色である。
花被片は6枚、雄しべも6本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Prospero はラテン語の「prosperus(運のよい)」からきている。
種小名の autumnale は「秋咲きの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Prospero autumnale(syn. Scilla autumnalis) 

★日本ではまだ認知度は低いけど
 花の姿はとても可愛い




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