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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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麦草(ムギクサ)



麦草(ムギクサ)はイネ科オオムギ属の一年草ないし越年草である。
原産地はヨーロッパである。
日本へは1870年代に侵入が確認された。
現在では北海道から沖縄にかけて野生化し、道端や空き地に生える。
環境省の「我が国に定着している外来生物のリスト(暫定版)」(2006)に掲載されている。
また、北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
草丈は10~50センチくらいである。
ほぼ無毛である。
葉は線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は柔らかく、茎を取り巻くような葉耳がある。
開花時期は5~7月である。
直立した茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、緑色の花を咲かせる。
花穂は長く、5センチくらいの芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)がある。
属名の Hordeum はラテン語の「hordeum(オオムギ)」が語源である。
種小名の murinum は「城壁に生える」という意味である。
学名:Hordeum murinum

写真は6月に都立木場公園の外来植物園で撮った。

★雑草と思えぬほどに端正な
 姿はさすが麦の仲間だ




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深雪草(ミユキソウ)



深雪草(ミユキソウ)はキク科ウスユキソウ属(レオントポディウム属)の多年草である。
レオントポディウム属はヨーロッパとアジアに合わせて30種くらいが分布する。
日本にも薄雪草(ウスユキソウ)などが分布するので、属名の和名はウスユキソウ属という。
本種は朝鮮半島の固有種で、雪岳山にのみ分布する。
撮影地もそうであったが本種の名称を高麗薄雪草(コウライウスユキソウ)とするものもある。
しかし、YListなどを見ても高麗薄雪草(コウライウスユキソウ)の学名は Leontopodium coreanum とされ、本種とシノニムでもない。
したがってここでは本種を、深雪草(ミユキソウ)ないしレオントポディウム・レイオレピスとして取り上げる。
草丈は10センチから20センチくらいである。
全体に灰白色の綿毛が生える。
茎につく葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚い。
開花時期は5月から6月である。
茎先に10個くらいの頭花をつける。
頭花は白い苞葉の上につく。
花の後にできる実はそう果(1つの種子しかなく開かないもの)で、毛が生えている。
属名の Leontopodium はギリシャ語の「leon(ライオン)+podion(小足)」からきている。綿毛の密生した葉と頭花をライオンの足首に見立てたものである。
種小名の leiolepis は「毛のない鱗片の」という意味である。
写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。
学名:Leontopodium leiolepis

★謎のある花に逢うのは楽しいね
 そういうことかと調べてわかり




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ピレネー風露(ピレネーフウロ)



ピレネー風露(ピレネーフウロ)はフウロソウ科フウロソウ属(ゲラニウム属)の多年草である。
フウロソウ属はユーラシア大陸や北アメリカ大陸などに450種くらいが分布する。
外国産のものや園芸品種などはゲラニウムの名称で呼ばれる。
ゼラニウムとする場合もあるが、この名称はテンジクアオイ属(Pelargonium)にも用いられるのでちょっと紛らわしいことになる。
本種の原産地はヨーロッパである。
地中海沿岸地方の山地に生える。
また、いくつかの園芸品種がある。
学名のゲラニウム・ピレナイクムで表示するものもある。
日本では園芸栽培をされるほか、逸出したものが北海道で野生化していることが確認されている。
北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
草丈は20~70センチくらいである。
葉は円心形で手のひら状に7つから9つに切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~9月くらいである。
花径1~2センチの紅紫色をした小さな5弁花をたくさんつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」からきている。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の pyrenaicum は「ピレネー山脈の」という意味である。
写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。
園芸品種のビルウォーリス(Bill Wallis)である。
学名:Geranium pyrenaicum

★野生化をしている風露があるんだね
 気候がきっと合っているんだ



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黄花の松葉人参(キバナノマツバニンジン)



黄花の松葉人参(キバナノマツバニンジン)はアマ科アマ属(リヌム属)の一年草である。
リヌム属は世界に200種くらいが分布する。
この仲間の代表種に亜麻(アマ)があり、属名の和名もアマ属という。
本種の原産地は北アメリカである。
カナダとアメリカ合衆国の東部に分布する。
日本では1943年に帰化が確認されている。
現在は、本州、四国、九州で野生化している。
環境省の「我が国に定着している外来生物のリスト(暫定版)」(2006)に掲載されている。
和名の由来は在来種の松葉人参(マツバニンジン)に似ていて花の色が黄色であることからきている。
別名を黄花松葉撫子(キバナマツバナデシコ)という。
この名も松葉人参(マツバニンジン)の別名である松葉撫子(マツバナデシコ)からきている。
草丈は20~70センチくらいである。
茎は細くて直立し、上部で枝分かれをする。
葉は長さ1~2センチの披針形(笹の葉のような形)で、茎に貼りつくように互い違いに生える(互生)。
茎の下部では向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~8月くらいである。
茎先に淡い黄色の5弁花をまばらにつける。
花径は5~10ミリくらいである。
花は午後に開花し、数時間で散る。
萼片は5枚、雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実は淡い褐色をした球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Linum はラテン語の「linon(糸)」からきている。この属の1種から糸を採ったことから名づけられた。
種小名の medium は「中間の」という意味である。
写真は7月に都立木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Linum medium

★花の咲く姿になかなか出合えない
 亜麻の仲間はデリケートだね




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蝦夷酸塊(エゾスグリ)



蝦夷酸塊(エゾスグリ)はユキノシタ科スグリ属(リベス属)の落葉低木である。
分類体系によっては(クロンキスト・APGIII)スグリ科とされる。
リベス属は北半球を中心に150種くらいが分布する。
日本にも酸塊(スグリ)などが分布するので、属名の和名はスグリ属という。
本種は北方領土を含む北海道と本州(岩手,山形,山梨)に分布し、山地の沢沿いなどの林の中に生える。
海外では、サハリンにも分布する。
樹高は1メートルから2メートルである。
葉は手のひら状に5つに裂け、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は5月から6月である。
長さ5ミリから6ミリの短い鐘形をした目立たない紅紫色の花をたくさんつける。
花の後にできる実は球形の半透明な液果(水分が多く柔らかい果皮をもつ果実)で、秋に赤く熟する。
実は甘酸っぱく、食用になる。
属名の Ribes はデンマーク語の「ribs(赤い色のスグリ)」からきている。
種小名の latifolium は「広葉の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Ribes latifolium

★酸っぱさを思い出しつつ懐かしき
 姿再びこの目で確かめ




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