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大房藻(オオフサモ)



大房藻(オオフサモ)はアリノトウグサ科フサモ属の抽水性(根が完全に水面下にあり、茎や葉が水中から水面上に伸びる)の多年草である。
原産地は南アメリカのアマゾン川である。
現在では世界各地に帰化している。
日本へは大正時代にドイツ人が観賞用に持ち込んだものが逸出して帰化している(雌株のみ)。
北海道から沖縄にかけて分布し、湖沼、池、川などに群生する。
現在では、外来生物法によって特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されている。
また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。
北海道のブルーリストではA3ランク(北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に選定されている。
茎の長さは50~100センチくらいである。
泥の中や水中に茎を枝分かれさせながら繁茂する。
水上に抜け出た茎は直立する。
葉は3~7枚が輪になって生え、羽状に裂ける。
開花時期は4~6月である。
葉のつけ根に小さな白い花を咲かせる。
花は結実はしないが、匍匐茎を伸ばしたり切れ藻から再生するなどして繁殖する。
属名の Myriophyllum はギリシャ語の「myrio(数え切れない)+phyllon(葉)」からきている。
種小名の aquaticum は「水生の」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Myriophyllum aquaticum

★涼しげな姿なれども大房藻
 根を張るゆえに忌み嫌われて




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