新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
初島寒葵(ハツシマカンアオイ)
初島寒葵(ハツシマカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
徳之島の固有種で、林の中に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
葉は卵円形で、長さが7センチから12センチくらいである。
葉の表面は濃い緑色で雲紋が入る。
葉の裏面や柄には長い毛が生える。
開花時期は2月から4月くらいである。
花の色は緑色ないし緑紫色で、上部がくびれる。
花の柄が長いのが特徴である。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の hatsushimae は植物学者「初島住彦さんの」という意味である。
写真は5月に日比谷公園の野草展(むさしの山草会)で撮った。
学名:Asarum hatsushimae
★南海の島にひっそり育ち咲く
渋さ一品寒葵の花
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