新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
叢雲葵(ムラクモアオイ)
叢雲葵(ムラクモアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
種子島の固有種で、山地の林の中に生える。
分類上は、屋久島固有種である慈姑葉寒葵(クワイバカンアオイ)の変種とされている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10センチくらいである。
葉の形は三角形で、厚くて艶がある。
裏面の葉脈上と葉の柄には短い毛が生える。
開花時期は10月から1月くらいである。
先が3つに裂けた筒状の萼からなる暗い紫色の花をつける。
花の色には淡い緑色のものもある。
花弁はない。
花径は2~3センチである。
萼片の上部には短い毛が疎らに生える。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の kumageanum は「(鹿児島県)熊毛郡の」のという意味である。
変種名の satakeanum は「佐竹義輔さんの」という意味である。
写真は11月につくば植物園の「日本の固有植物展」で撮った。
学名:Asarum kumageanum var. satakeanum
★叢雲の由来はどこにあるのかな
葉っぱの模様さしているかな
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