新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
尖閣寒葵(センカクカンアオイ)
尖閣寒葵(センカクカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
尖閣諸島の魚釣島固有種で、山地の林の中に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉は卵心形で、先がやや丸みを帯びる。
葉の両面に毛は生えず、表面には艶がある。
開花時期は2~4月である。
先が3つに裂けた筒状の萼からなる淡い紫色の花をつける。
萼筒は円柱形である。
花弁はない。
雌しべは6本、雄しべは12本である。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の senkakuinsulare は「尖閣諸島に生える」という意味である。
写真は11月につくば植物園の「日本の固有植物展」で撮った。
学名:Asarum senkakuinsulare
★訪問もなかなか叶わぬ島に咲く
花の姿は神々しくて
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