新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
おもろ寒葵(オモロカンアオイ)
おもろ寒葵(オモロカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
石垣島、西表島の固有種で、山地の林の中に生える。
和名の由来は、沖縄の古い民謡である「おもろ」からきている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉は卵心形である。
葉の表面には淡い緑色の斑紋があり、裏面には毛が生える。
開花時期は1~3月である。
先が3つに裂けた筒状の萼からなる淡い紫色の花をつける。
萼筒は円柱形で、内部は暗い紫色である。
花弁はない。
尖閣寒葵(センカクカンアオイ)に似るが、雌しべは3本、雄しべは6本である。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の dissitum は「疎らの」という意味である。
写真は11月につくば植物園の「日本の固有植物展」で撮った。
学名:Asarum dissitum
★三線の音色聞こえる島に咲く
花の姿を思い描いて
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