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糸沙参(イトシャジン)

糸沙参(イトシャジン)

糸沙参(イトシャジン)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
北アメリカ、ヨーロッパ、シベリアなど北半球に広く分布し、低山から亜高山にかけて草地や岩場などに生える。
学名のカンパヌラ・ロツンディフォリアで表示するものもある。
英名はヘアベル(harebell:野兎の鐘)である。
草丈は10~40センチくらいである。
茎は細く、上部で枝分かれをする。
根際から生える葉は円形で、ロゼット状となる。
茎につく葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~10月である。
茎先に淡い青紫色をした鐘状の花を下向きないし横向きにつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
「沙参」は釣鐘人参(ツリガネニンジン)を意味するが、本種はホタルブクロ属でカンパニュラの仲間である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の rotundifolia は「円形葉の」という意味である。
写真は10月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Campanula rotundifolia


★細い茎しならせながら涼しげに
 糸沙参咲く鈴振るように
☆さやさやと細葉を揺らし花つけて
 何の合図か鈴音の響き


糸沙参(イトシャジン)

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