新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
イヌラ・ヘリアンツス・アクアティリス
- 2015/08/17 (Mon)
- キク科 |
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イヌラ・ヘリアンツス・アクアティリスはキク科オグルマ属(イヌラ属)の多年草である。
イヌラ属はユーラシア大陸やアフリカに90種くらいが分布する。
日本にも小車(オグルマ)などが分布し、属名の和名をオグルマ属という。
本種は中国の固有種である。
南西部(貴州、甘粛、四川、雲南)の標高1200メートルから3000メートルの地域に分布し、田んぼや河岸、山の斜面などに生える。
中国名は「水朝陽旋覆花」という。
「朝陽花」は向日葵(ヒマワリ)をさし、「旋覆花」は小車(オグルマ)をさす。
和名はまだつけられていず、撮影地では向日葵水菊(ヒマワリミズギク)の仮称で表示していた。
しかし、この名称は一般性がないので、ここでは学名で表示することにする。
草丈は20センチから80センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は茎を抱く。
葉は質は柔らかく、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開化時期は6月から10月くらいである。
茎先に花径3センチから4センチの黄色の頭花を1つずつつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
全草に鎮咳、抗炎の薬理作用があるということで、中国では薬用とされる。
属名の Inula はオオグルマ(Inula helenium)の古代ラテン名からきている。
種小名の helianthus-aquatilis は「水生のヒマワリ属」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Inula helianthus-aquatilis
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