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プルサティラ・プラテンシス・フンガリカ



プルサティラ・プラテンシスはキンポウゲ科オキナグサ属(プルサティラ属)の多年草である。
プルサティラ属は北半球に45種くらいが分布する。
日本にも翁草(オキナグサ)などが分布し、属名の和名をオキナグサ属という。
ただし、分類の仕方によってはイチリンソウ属(Anemone)とされることもある。
プルサティラ・プラテンシスは中央ヨーロッパから東ヨーロッパにかけて分布する。
フンガリカ(hungarica)はその亜種である。
スロバキア、ハンガリー、ルーマニアに分布する。
スロバキアやルーマニアでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
また、ハンガリーでは法律で保護されている。
なお、ITIS の Catalogue of Life では、亜種として区別せずプルサティラ・プラテンシスに含める考え方をとっている。
草丈は10センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は羽状複葉で長い柄があり、小葉は手のひら状に深く裂ける。
茎につく葉には柄はなく、線形である。
葉や茎には長くて白い絹のような毛が密に生える。
開花時期は3月から4月である。
茎先に1つずつ花をつける。
花の色は紅紫色で、花径は2センチから3センチくらいである。
花弁はなく、6枚の萼片が花弁のようにつき、釣鐘状で横向きに咲く。
外側は長くて白い毛で被われている。
中にはたくさんの雄しべと雌しべが詰まっている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、球状に集まったたくさんの種子がつく。
属名の Pulsatilla はラテン語の「pulso(鳴る)」の縮小形である。花の形を鐘にたとえて名づけられた。
種小名の pratensis は「草原に生える」という意味である。
亜種名の hungarica は「ハンガリー(Hungary)の」という意味である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Pulsatilla pratensis subsp. hungarica(syn. Anemone hungarica)

★いくつかの亜種があるんだプラテンシス
 ヨーロッパでも保護に取り組み



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