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瞳草(ヒトミソウ)

瞳草(ヒトミソウ)

瞳草(ヒトミソウ)はゴマノハグサ科アゼトウガラシ属の多年草である。
分類体系によってはオオバコ科とされる。
瞳草(ヒトミソウ)の名称は流通名である。
原産地は北アメリカである。
主として湿地に生えるが、湿地以外にも生育している。
学名からリンデルニア・グランディフローラの名も用いられる。
一般名をエンジェル・ティアーズ(angel tears)といい、そこから「天使の涙」の流通名も用いられる。
草丈は5~10センチくらいである。
細い茎が重なりながら横に這って広がる。
葉は心臓形で、向かい合って生える(対生)。
葉の色は淡い緑色で、水分が多い。
開花時期は4~10月くらいである。
花径1センチに満たない青紫色をした唇形の花をぽつぽつと咲かせる。
葉の脇から細長い花柄を出し、花径7ミリくらいの小さな紫色をした唇形の花をつける。
上唇は小さくて2つに浅く裂ける。
下唇は大きくて3つに裂ける。
萼片は5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Lindernia はドイツの医学者で植物学者の「リンダーン(F. B. von Lindern)さん」にちなんで名づけられた。
種小名の grandiflora は「大きな花の」という意味である。
写真は9月に帯広市の真鍋庭園で撮った。
学名:Lindernia grandiflora


★小さくも確かに花咲く瞳草
 虫眼鏡でも持ってこようか


瞳草(ヒトミソウ)

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