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朝鮮姫黄楊(チョウセンヒメツゲ)



朝鮮姫黄楊(チョウセンヒメツゲ)はツゲ科ツゲ属(ブクス属)の常緑低木である。
ブクス属は世界に70種くらいが分布する。
日本にも黄楊(ツゲ)などが分布し、属名の和名はツゲ属という。
本種は広島県、岡山県、徳島県に分布し、石灰岩地域に生える。
環境省のレッドリスト(2012)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
和名の由来は、朝鮮半島に分布する姫黄楊(ヒメツゲ)ということからきている。
樹高は1メートルから2メートルくらいである。
葉の柄や若い枝には微毛があるが、わずかで明瞭でないこともある。
葉は長さ1センチくらいの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で、表面には艶がある。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
雌雄同株である。
開花時期は3月から4月である。
淡い黄色の小さな花をつける。
真ん中に雌花が1つつき、周囲を数個の雄花が取り囲む。
花弁はない。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
葉にはアルカロイドを含み、有毒である。
属名の Buxus はラテン語の「puxas(箱)」からきている。材で小箱などを造ることから名づけられた。
種小名の sinica は「中国の」という意味である。
変種名の insularis は「島に生える」という意味である。
種小名はYListでは microphylla としているが、レッドリストでは2012年版で sinica と改めた。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Buxus sinica var. insularis(syn. Buxus microphylla var. insularis)

★これもまた石灰岩の影響か
 違いはどこだ朝鮮姫黄楊



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