新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
屋久島石楠花(ヤクシマシャクナゲ)
- 2016/05/02 (Mon)
- ツツジ科 |
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屋久島石楠花(ヤクシマシャクナゲ)はツツジ科ツツジ属の常緑低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種はシャクナゲの仲間で、日本固有種である。
鹿児島県にある屋久島にのみ分布する。
同じ固有種に大屋久島石楠花(オオヤクシマシャクナゲ)がある。
本種は標高1200メートル以上の高所に分布し、笹原や林の縁に生える。
樹高は50センチから200センチくらいである。
葉は楕円形で、枝先に集まって互い違いに生える(互生)。
若い葉の表面には淡い褐色の柔らかい毛が密生するが、やがてなくなる。
開花時期は5月から6月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い花をたくさんつける。
花は蕾のときは淡い紅色を帯びるが、開花すると白くなる。
花径は30ミリから35ミリくらいである。
花冠は鐘形で、先が5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名と変種名の yakushimanum は「屋久島の」という意味である。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Rhododendron yakushimanum var. yakushimanum
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