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ホルト草(ホルトソウ)



ホルト草(ホルトソウ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の越年草である。
ユーフォルビア属は世界に2000種くらいが分布する。
属名の読み方はエウフォルビアとするものもある。
日本にも灯台草(トウダイグサ)などが分布するので、属名の和名をトウダイグサ属という。
本種の原産地は南ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、中央アジア、ベトナム、中国などである。
ホルトというのはポルトガルの意味で、ポルトガルから渡来したことから名づけられた。
日本には室町時代に薬用植物として渡来した。
現在では、逸出して野生化しているものもある。
草丈は50~70センチくらいである。
茎は直立し、上部で2つに枝分かれをする。
茎は円柱形である。
茎の下部につく葉は線形、上部につく葉は卵長形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
包葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~6月である。
花の色は緑色である。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
種子は生薬で続随子(ぞくずいし)といい、胃腸炎や皮膚炎に効く。
種子からとれるホルト油(オリーブ油)のにせものが石油の代替エネルギーとして注目されている。
全草に有毒物質を含む。
花言葉は「見せかけ」である。
属名の Euphorbia はローマ時代の医師「エウフォルブス(Euphorbus)さん」の名からきている。この属の植物の乳液を初めて薬にしたことから名づけられた。
種小名の lathyris はホルトソウの古いギリシャ名からきている。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Euphorbia lathyris

★名の由来聞けば何やら面白く
 されど姿は不気味さ見せて




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