新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ナデシコ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2009.07.22
青森マンテマ(アオモリマンテマ)
- 2009.07.21
神威ビランジ(カムイビランジ)
- 2009.07.20
曙仙翁(アケボノセンノウ)
- 2009.07.20
リクニス・ジェニー
- 2009.07.18
虫取りビランジ(ムシトリビランジ)
青森マンテマ(アオモリマンテマ)
青森マンテマ(アオモリマンテマ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。
青森県と秋田県の固有種である。
白神山地など限られた地域に分布し、山地の岩場に生える。
氷河時代の残存植物と考えられている。
1968年に発見され、1973年に新種として登録された。
盗掘によって個体数を減らしている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は5~20センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~6月である。
花の色は白く、花径は2センチくらいある。
花弁は5枚で、先が不規則に切れ込む。
萼筒の部分は膨らんでいる。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Silene aomorensis
★切れ込んだ花びらとてもユニークで
見とれてしまう青森マンテマ
花図鑑
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神威ビランジ(カムイビランジ)
神威ビランジ(カムイビランジ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。
北海道固有種である。
日高山脈と十勝地方に分布し、高山の岩礫地に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
和名の由来は、日高山脈のカムイエクウチカウシ山で発見されたことからきている。
なお、「ビランジ」の名の由来は不明である。
牧野富太郎博士も由来不明としている。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉は披針形で、そこから茎が束生する。
葉には柄はなく、葉の縁に疎らに短い毛が生える。
茎につく葉は向かい合って生える(対生)。
開花時期は8月である。
茎先に普通は1輪の淡い紅紫色の花をつける。
花びらは5枚で、花びらの先は少しへこむ。
萼は筒形で、ほとんど毛は生えておらず、先は5つに裂ける。
写真は4月に大阪市の「咲くやこの花館」で撮った。
学名:Silene hidaka-alpina
★険しくて人寄せつけぬ峰に咲く
北国の花夏は短く
花図鑑
曙仙翁(アケボノセンノウ)
曙仙翁(アケボノセンノウ)はナデシコ科マンテマ属の越年草である。
原産地はヨーロッパである。
河川敷や空き地などに生える。
英名はレッドキャンピオン(red campion)である。
日本でも逸出したものが北海道で野生化している。
ヨーロッパでは雑草の扱いだが、日本ではアルプスの花として流通もしている。
草丈は15~80センチくらいである。
茎は根際から枝分かれをして、株立ちとなる。
茎にも葉にも毛が多い。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~6月である。
雌雄異株である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、鮮やかなピンクの5弁花を咲かせる。
花の色には濃淡がある。
花弁の先は2つに深く裂ける。
萼筒は、雄花が円筒形、雌花が長い卵形で、毛がたくさん生える。
花柱は5本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Silene dioica
★濡れるのも厭わず咲いて風に揺れ
笑顔振り撒く曙仙翁
花図鑑
リクニス・ジェニー
リクニス・フロスククリ(Lychnis flos-cuculi)はナデシコ科センノウ属(リクニス属)の多年草である。
リクニス属はマンテマ属(シレネ属)にまとめる分類法もある。
原産地はヨーロッパである。
和名を郭公仙翁(カッコウセンノウ)という。
5~6月に花びらが細かく裂けた淡いピンクの花を咲かせる。
ジェニー(Jenny)はその園芸品種である。
草丈は60~70センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~8月である。
花径3~4センチの八重咲きのピンクの花を、茎先に数輪ずつつける。
茎を切りもどすと10~11月にも開花をする。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Lychnis flos-cuculi cv. Jenny
★奥様の名前をつけた花という
ピンクの八重は霞のように
花図鑑
虫取りビランジ(ムシトリビランジ)
虫取りビランジ(ムシトリビランジ)はナデシコ科センノウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
食虫植物ではなく、虫取り撫子(ムシトリナデシコ)と同様に花のつけ根に粘質の部分がある。
草丈は30~50センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は4~6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径2センチくらいの紅紫色の花をつける。
花びら(花弁)は5枚である。
学名からリクニス・ビスカリアの名でも流通している。
なお、ビランジというのは日本の関東地方と中部地方に分布するマンテマ属の多年草の名称である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Lychnis viscaria
★身を守るために粘液出しながら
爽やかに咲く虫取りビランジ
花図鑑
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