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メラストマ・ノルマレ



メラストマ・ノルマレはノボタン科ノボタン属(メラストマ属)の常緑低木である。
メラストマ属は東南アジア、南アジア、オーストラリアなどに50種くらいが分布する。
日本にも奄美大島以南に野牡丹(ノボタン)が分布し、属名の和名はノボタン属という。
本種は分類上は紅頭野牡丹(コウトウノボタン)の亜種とされている。
「紅頭」は台湾にある旧地名で、異名をマラバル野牡丹(マラバルノボタン)という。
本種の原産地は台湾、中国の南部、インドシナ半島、フィリピン、マレーシア、インド、ヒマラヤなどである。
中国名は展毛野牡丹という。
樹高は1メートルから5メートルくらいである。
全体に粗毛が多く、枝は赤味を帯びる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は4月から6月である。
枝先に花径6センチから8センチくらいの淡い紅紫色をした5弁花をつける。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)が黄色で短い5本の雄しべと、葯が紫色で長い5本の雄しべがある。
雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Melastoma はギリシャ語の「melas(黒い)+ stoma(口)」からきている。果実を食べると口が黒く染まることから名づけられた。
種小名の malabathricum は「(インドの)マラバル地方(Malabar)の」という意味である。
亜種名の normale は「通常の」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Melastoma malabathricum subsp. normale(syn. Melastoma normale)

★雲南やヒマラヤに咲く野牡丹は
 花が大きく色も鮮やか



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