新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
草藤(クサフジ)
草藤(クサフジ)はマメ科ソラマメ属の蔓性多年草である。
北海道と本州、九州に分布し、日当たりのよい草地や林の縁などに生える。
海外では、北半球の温帯、亜寒帯地域に広く分布する。
名の由来は、藤(フジ)に似た花をつけるところからきているが、藤(フジ)とは異なり花序は上向きに咲く。
草丈は80センチから150センチくらいである。
葉は8対から13対の羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
先端は巻き髭になっていて、長く伸びて枝分かれをする。
小葉の形は幅の狭い卵形で、長さは15ミリから30ミリくらいである。
開花時期は5月から9月である。
上部の葉の脇に腋に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな青紫色の蝶形をした花をたくさんつける。
中国では薬用に用い、生薬名を透骨草(とうこつそう)と呼ぶ。
リューマチなどの痛みや皮膚病に効果があるという。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Vicia cracca
★草むらにふと目をやれば紫の
蝶舞うように草藤の咲き
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