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苦参(クララ)

苦参(クララ)

苦参(クララ)はマメ科クララ属の多年草である。
別名を草槐(クサエンジュ)という。
本州から九州にかけて分布し、草地や川原などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は80センチから150センチくらいである。
茎は円柱形で毛が生えており、つけ根の部分は木質化する。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の数は15枚から35枚くらいである。
小葉の形は長い楕円形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5月から7月である。
茎先に長さ10センチから20センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、長さ15ミリから20ミリくらいで蝶形をした淡い黄色の花をたくさんつける。
花の後には、長さが7、8センチくらいある円柱形の豆果(莢の中に種子が入るもの)ができる。
名の由来は、眩草(クララグサ)がつまったものである。
根を噛むと目が眩むほど苦いことからきているという。
漢方では根を乾燥したものを苦参(くじん)と言い、健胃、利尿、解熱・鎮痛などの薬効がある。
また、駆虫薬として、家畜の寄生虫を駆除するためにも使用され、有毒である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Sophora flavescens


★苦くってくらっとするからクララだと
 ネーミングにはいろいろあるね


苦参(クララ)

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