新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ユキノシタ科」の記事一覧
- 2024.11.25
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- 2017.11.04
大文字草(ダイモンジソウ)
- 2016.06.14
黒姫(クロヒメ)
- 2016.06.12
紅てまり(ベニテマリ)
- 2016.04.21
土佐哨吶草(トサチャルメルソウ)
- 2015.05.17
栂酸塊(トガスグリ)
大文字草(ダイモンジソウ)
- 2017/11/04 (Sat)
- ユキノシタ科 |
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岩を背に大文字草は股開き
大文字草(ダイモンジソウ)はユキノシタ科ユキノシタ属(サキシフラガ属)の多年草である。
サキシフラガ属は世界に543種が分布し、変種・亜種も180種ほどある。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
日本にも雪の下(ユキノシタ)などが分布し、属名の和名をユキノシタ属という。
本種は北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った岩場などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は10センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は円形で、手のひら状に粗く切れ込む。
葉には長い柄があり、つけ根の部分は心形である。
開花時期は9月から11月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花を疎らにつける。
花弁は5枚で、そのうちの2枚がほかよりも長く「大」の字に似ている。
雄しべは10本、雌しべは2本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
山野草としても人気があり、鉢花として出回っている。
花の色も赤、桃、白などがあり、多くの園芸品種がある。
花言葉は「自由」「不調和」である。
俳句の季語は秋である。
11月3日の誕生花である。
属名の Saxifraga はラテン語の「saxum(石)+frangere(砕く)」からきている。この属のある植物が尿の結石を溶かす作用があると考えられたことから名づけられた。
種小名の fortunei はイギリス人の植物学者「フォーチュン(Robert Fortune, 1812-1880)さんの」という意味である。インドや中国の植物を多数収集した。
変種名の alpina は「高山に生える」という意味である。
写真は9月に日光植物園で撮った。
学名:Saxifraga fortunei var. alpina(syn. Saxifraga fortunei var. incisolobata)
★岩肌にへばりつき咲くその姿
どこかユニーク大股開き
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黒姫(クロヒメ)
- 2016/06/14 (Tue)
- ユキノシタ科 |
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黒姫(クロヒメ)はユキノシタ科アジサイ属(ヒドランゲア属)の落葉低木である。
分類体系によっては(APG第3版)アジサイ科とされる。
ヒドランゲア属はアジアと南北アメリカ大陸に70種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。(紫陽花図鑑参照)
日本でも紫陽花(アジサイ)などが栽培され、属名の和名はアジサイ属という。
本種は山紫陽花(ヤマアジサイ)の系統の園芸品種である。
春日大社神苑の萬葉植物園で選抜された品種である。
名の由来は、装飾花の色が濃い青紫色で、枝や葉柄も黒っぽい色をしていることからきている。
「姫」は小形の紫陽花の意味で名づけたようである。
樹高は50センチから150センチである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から7月くらいである。
花序の周辺につく装飾花は一重咲きで、萼片の数は3枚から5枚である。
装飾花の先は尖っている。
花序の中央部に両性花があり、色は濃い藍色である。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名と変種名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。
写真は6月にとしまえんのあじさい祭りで撮った。
学名:Hydrangea serrata var. serrata 'Kurohime'
★あの場所に山紫陽花はあったかな
遠い記憶をたどるも楽しく
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紅てまり(ベニテマリ)
- 2016/06/12 (Sun)
- ユキノシタ科 |
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紅てまり(ベニテマリ)はユキノシタ科アジサイ属(ヒドランゲア属)の落葉低木である。
分類体系によっては(APG第3版)アジサイ科とされる。
ヒドランゲア属はアジアと南北アメリカ大陸に70種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。(紫陽花図鑑参照)
日本でも紫陽花(アジサイ)
などが栽培され、属名の和名はアジサイ属という。
本種は山紫陽花(ヤマアジサイ)の系統の園芸品種である。
江戸時代からある古い品種である。
江戸時代後期の本草学者である水谷豊文(みずたに・ほうぶん, 1779-1833)の著書に七段花(シチダンカ)とともに記載があるということだが、まだ書名を特定できていない。
おそらく「本艸綱目記聞」ではないかと思われる。
水谷はシーボルトにも面会して植物標本を見せ、高い評価を受けて交流したという。
樹高は100センチから150センチである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から7月くらいである。
装飾花はてまり状の一重咲きで、色ははじめのうちは白い。
装飾花の真ん中に両性花があり、水色をしている。
装飾花はやがて赤味を帯びる。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名と変種名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。
上の写真は6月にとしまえんのあじさい祭りで撮った。
下の写真は7月に京都府立植物園で撮った。
学名:Hydrangea serrata var. serrata 'Benitemari'
★咲く時期で姿を変える紅てまり
綺麗に撮ってあげたいけれど
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土佐哨吶草(トサチャルメルソウ)
- 2016/04/21 (Thu)
- ユキノシタ科 |
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土佐哨吶草(トサチャルメルソウ)はユキノシタ科チャルメルソウ属(ミテラ属)の多年草である。
ミテラ属は東アジアや北アメリカに20種くらいが分布する。
日本には哨吶草(チャルメルソウ)など10種の固有種が分布し、属名の和名をチャルメルソウ属という。
本種も日本固有種である。
四国の徳島県、高知県、九州の熊本県、宮崎県に分布し、山地の谷沿いなどに生える。
別名を土佐の哨吶草(トサノチャルメルソウ)ともいう。(YListや徳島県ではこの名称を使用している。)
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されていた。
しかし、2012年の見直しで絶滅のおそれがなくなったと判断され、リストから削除された。
草丈は20センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は幅の広い卵形で、3つから5つに浅く裂ける。
葉の縁には不規則で鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、暗い紅色をした小さな5弁花をたくさんつける。
花弁は7つに裂ける。
萼は緑色である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Mitella はギリシャ語の「mitra(僧侶の帽子)」からきている。若い実の形から名づけられた。
種小名の yoshinagae は「吉永虎馬(よしなが・とらま, 1871-1946, 高知県の植物採集者)さんの」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
撮影地では四国型、九州型に分けて植栽している。
何らかの形態上の相違があるのであろう。
学名:Mitella yoshinagae
★花びらがとても細かく裂けている
撮れているかな不思議な姿
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栂酸塊(トガスグリ)
- 2015/05/17 (Sun)
- ユキノシタ科 |
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栂酸塊(トガスグリ)はユキノシタ科スグリ属(リベス属)の落葉小低木である。
分類体系によっては(APGIII)スグリ科とされる。
リベス属は北半球を中心に150種くらいが分布する。
日本にも酸塊(スグリ)などが分布するので、属名の和名はスグリ属という。
本種は北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の林の中に生える。
四国の烏帽子山にも隔離分布する。
海外では、サハリンにも分布する。
樹高は50センチくらいである。
幹は地面を這い、枝は斜め上に伸びる。
葉は腎円形で手のひら状に5つから7つに裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から6月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い黄緑色の小さな花をつける。
花の色は稀に紅紫色を帯びる。
花径は5ミリから6ミリで、花弁は5枚である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
8月ころに赤く熟し、食用となる。
「酸塊」は酸っぱい実を意味する。
本種の実には腺毛(粘着物質を出す毛)が生えるが、それを栂(トガ・ツガ)の細い葉にたとえたのが名の由来である。
属名の Ribes はデンマーク語の「ribs(スグリ)」からきている。
種小名の sachalinense は「サハリンの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Ribes sachalinense
★背が低く花も目立たぬ樹だけれど
その存在がどこか嬉しく
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