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大鳴子百合(オオナルコユリ)

大鳴子百合(オオナルコユリ)

大鳴子百合(オオナルコユリ)はユリ科アマドコロ属の多年草である。
分類体系によってはスズラン科とされる。
北海道から九州にかけて分布し、平地や山地の林の中に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
別名を山鳴子百合(ヤマナルコユリ)という。
草丈は80~130センチくらいである。
茎の断面は丸く、毛は生えない。
葉は楕円形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、つけ根の部分には短い柄がある。
開花時期は5~7月である。
葉の脇に淡い緑色をした筒状の花を2~4輪吊り下げる。
花被片6枚が合着しており、長さは25~40ミリくらいある。
雄しべは6本である。
花の後にできる実は直径1センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒紫色に熟する。
和名の由来は、茎から垂れる花の姿が鳴子に似ていて大きいというところからきている。
「鳴子」というのは、竹筒が板にぶつかると音が出る仕掛けで、雀などの小鳥を追い払うために用いる。
属名の Polygonatum はギリシャ語の「polys(多)+gonu(節)」からきている。根茎にたくさんの節があることから名づけられた。
種小名の macranthum は「大きな花の」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Polygonatum macranthum


★比べればくっきりわかるその違い
 大形の花大鳴子百合


大鳴子百合(オオナルコユリ)

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