新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
筑紫猩々袴(ツクシショウジョウバカマ)
- 2012/03/06 (Tue)
- ユリ科 |
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筑紫猩々袴(ツクシショウジョウバカマ)はユリ科ショウジョウバカマ属の多年草である。
分類体系によってはシュロソウ科とされる。
日本固有種である。
分類上は猩々袴(ショウジョウバカマ)の変種とされている。
九州に分布し、山野のやや湿った場所に生える。
筑紫というのは筑前、筑後の両国をさす言葉である。
草丈は10~30センチくらいである。
根際から生える葉は艶のあるへら形で、ロゼット状に地面に広がる。
開花時期は3~5月である。
花茎を出し、その先に3~10輪の花をつける。
花の色は、白または淡いピンク色である。
花被片は6枚で、内側に3枚、外側に3枚ある。
花被片のつけ根の部分が外側に膨らまないのが特徴である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
「猩々」というのは中国の伝説上の動物で、能楽に取り入れられている。
属名の Heloniopsis はギリシャ語の「Helonias(ショウジヨウバカマ属)+opsis(似た)」からきている。ただし、どちらもショウジョウバカマ属とされている。
種小名の orientalis は「東方の」という意味である。
変種名の breviscapa は「短い花茎の」という意味である。
写真は3月に川口市立グリーンセンターの野草展で撮った。
学名:Heloniopsis orientalis var. breviscapa
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