新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
野姫百合(ノヒメユリ)
野姫百合(ノヒメユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
九州から沖縄にかけて分布し、山地の草地や崖地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国大陸などにも分布する。
環境省のレッドデータブックでは、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
別名を菅百合(スゲユリ)ともいう。
草丈は60センチから150センチくらいである。
葉は線形で互い違いに生える(互生)。
葉には柄はない。
開花時期は7月から8月くらいである。
花径3、4センチの赤橙色をした花を数輪ずつ段々につける。
花は下向きにつく。
花被片は6枚で、強く反り返る。
小鬼百合(コオニユリ)に似るが、斑点はない。
日本に自生するユリ属の中で花はもっとも小さい。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Lilium callosum
★ヒメの名がぴたりと似合う野姫百合
俯き咲いて募る愛しさ
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