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岩石蘭(ガンゼキラン)



岩石蘭(ガンゼキラン)はラン科ガンゼキラン属の多年草である。
紀伊半島、伊豆七島、四国、九州、沖縄などに分布し、渓谷沿いの林の中などに生える地生種である。
海外では、台湾、フィリピン、マレーシア、インドなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は40~60センチくらいである。
卵形の偽球茎(ラン科植物の地上茎や花茎の一部が肥大した器官で、水分や養分の貯蔵場所となっている)から3~5枚くらいの葉が出る。
葉の形は細長い楕円形で大きく、皺がある。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、やや疎らに10輪前後の淡い黄色の花をつける。
唇弁には褐色を帯びた襞が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Phaius はギリシャ語の「phaios( 暗い)」からきている。カクチョウランの花の色が暗い褐色をしていることから名づけられた。
種小名の flavus は「黄色の」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Phaius flavus


★花開く岩石蘭はきらきらと
 命の不思議伝えるように




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