新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
紅頭紫蘭(コウトウシラン)
紅頭紫蘭(コウトウシラン)はラン科コウトウシラン属の常緑多年草である。
日本では八重山諸島に分布する地生蘭である。
海外では、台湾、東南アジア、南アジア、太平洋諸島、オーストラリアなどにも分布する。
八重山諸島は分布域の北限である。
なお、「紅頭」は台湾にある旧地名である。
ランにはめずらしく、道端や草地に群落をつくる。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は50~100センチくらいである。
偽球茎は円錐形で、長さは2~7センチくらいである。
偽球茎というのは、ラン科植物の地上茎や花茎の一部が肥大した器官で、水分や養分の貯蔵場所となっている。
葉は数枚が束になって生える(束生)。
葉の形は線状の披針形(笹の葉のような形)で、縦の皺がある。
葉の長さは30~60センチくらいである。
開花時期は7~9月くらいである。
温度さえあれば周年開花をする。
偽球茎の下部から長さ50~75センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、たくさんの花をつける。
花の色は淡い紅紫色であるが、白色の変種もある。
花の真ん中には1対の黄色の突起がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Spathoglottis はギリシャ語の「spatha(刀)+glossa(舌)」からきている。唇弁の裂片の形から名づけられた。
種小名の plicata は「副花冠のある」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Spathoglottis plicata
★咲き誇る花は紫南国の
熱気溢れる紅頭紫蘭
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