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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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台湾青根葛(タイワンアオネカズラ)



台湾青根葛(タイワンアオネカズラ)はウラボシ科エゾデンダ属の冬緑性多年草である。
鹿児島県の屋久島と沖縄県の西表島に分布し、林の中の樹幹に着生するシダ植物である。
海外では、台湾や中国南部にも分布する。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
近縁種の青根葛(アオネカズラ)は夏緑性である。
根茎は灰白色を帯びた緑色で、長く伸びる。
葉は羽状複葉で、小葉の形は披針形である。
葉身は長さ40センチくらいになる。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は円形で、中肋寄りに1列に並ぶ。
属名の Polypodium はギリシャ語の「polys(多)+pous(足)」からきている。枝分かれした根茎がたくさんあることから名づけられた。
種小名の formosanum は「台湾の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Polypodium formosanum

★台湾の名前はつくが日本でも
 南の島にわずかにあるよ




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台湾寒萱(タイワンカンスゲ)



台湾寒萱(タイワンカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
原産地は西表島で、川岸の岩場の上などに生える。
海外では、台湾にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
2000年版のレッドデータブックまでは茶色萱(チャイロスゲ:Carex fulvorubescens)とされていたが、その後、台湾寒萱(タイワンカンスゲ)であることがわかった。
草丈は25~50センチくらいである。
つけ根の部分の鞘は淡い褐色で、脈は紫褐色である。
葉は幅3~6ミリの線形で、花茎よりも高くなる。
開花時期は7~10月である。
小穂は円柱形である。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の longistipes は「長い茎の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Carex longistipes

★出会えると思えぬ草がここにある
 小躍りしつつカメラに収め




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万年杉(マンネンスギ)



万年杉(マンネンスギ)はヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、やや湿った林の中に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ロシア東部、北アメリカなどに広く分布する。
ヒカゲノカズラの仲間は3億年くらい前の石炭紀に栄え、高さ10メートルくらいの鱗木(リンボク)という植物が広大な森林を形成していたという。
石炭はこの植物が炭化したものである。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は地中を這って伸び、直立する茎を地上に出す。
茎の上部はよく枝分かれをし、樹木状になる。
「杉」の葉に似た細い葉を密生する。
属名の Lycopodium はギリシャ語の「lycos(オオカミ)+podion(足)」からきている。鱗片状の葉が密生した茎が狼の足に似ていることから名づけられた。
種小名の dendroideum は「樹木に似た」という意味である。
写真は8月に仙台市野草園で撮った。
学名:Lycopodium dendroideum(syn. Lycopodium obscurum)

★生き残り太古のロマンひっそりと
 今に伝える万年杉は




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槍の穂栗葉蘭(ヤリノホクリハラン)



槍の穂栗葉蘭(ヤリノホクリハラン)はウラボシ科イワヒトデ属の常緑多年草である。
九州の南部から沖縄にかけて分布し、山地の湿った林の中に生えるシダ植物である。
普通は渓流沿いなどの地上に生えるが、稀に樹皮や岩の上にも生える。
海外では、台湾、中国南部、ベトナムなどにも分布する。
草丈は20~40センチくらいである。
細い根茎が横に這う。
疎らにつく葉は披針形で、「槍の穂先」のようにやや立ち上がる。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、やや波打つ。
葉の質は薄い紙質で艶がある。
胞子嚢(胞子をつくる場所)群は線状につく。
属名の Colysis の語源は不明とされている。
種小名の wrightii はイギリスの植物学者「ライト(Charles Henry Wright, 1864-1941)さんの」という意味である。
写真は10月に六甲高山植物園で撮った。
学名:Colysis wrightii

★槍の穂に見立てられたよ葉の様子
 雨の中では立てないけれど




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日陰の葛(ヒカゲノカズラ)



日陰の葛(ヒカゲノカズラ)はヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の日当たりのよい場所に生える常緑シダ類である。
海外では、北半球の温帯、熱帯の高山などに広く分布する。
名は「日陰」だが、日当たりのよい場所を好む。
草丈は10センチくらいである。
茎は枝分かれをして所々で根を張りながら伸び、1~3メートルくらいになる。
棘状の葉をつけるが、これは「小葉」と呼ばれる特殊なもので、普通の植物がつける葉とは起源が異なるという。
茎から直立した枝先に胞子嚢をつけ、胞子を出す。
胞子は石松子(せきしょうし)と呼ばれ、湿気を吸わないので丸薬の衣に用いたりする。
また、葉はドライフラワーや料理の添え物として利用される。
「古事記」の天岩屋戸(アマノイワヤト)にもこの植物は登場する。
天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、天宇受売命(アメノウズメノミコト)が日陰葛(ヒカゲノカズラ)を冠にして踊り、慰めたという。
属名の Lycopodium はギリシャ語の「lycos(オオカミ)+podion(足)」からきている。鱗片状の葉が密生した茎が狼の足に似ていることから名づけられた。
種小名の clavatum は「棍棒状の」という意味である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Lycopodium clavatum

★緑葉の瑞々しさの冴え渡る
 日陰葛は歴史を秘めて





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